千葉ロッテが狙う新たな二塁手。
今季、チームのCS進出に貢献したルイス・クルーズが退団することになった。多くの好守でピンチを救ってきた名手は国内球団移籍を視野に他球団と交渉を始めることになる。噂では巨人や楽天が獲得に動き出すとされている。
肝心の後釜だが、韓国・サムソンライオンズで活躍しているキューバの怪人を狙っている。その名はヤマイコ・ナバーロ。
映像:第46号を放つナバーロ
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=ON4cICTmE_0)
韓国球界2年目の今季は前年より打率は下げたものの、本塁打数が増量。最終的に打率.287 本塁打48 打点137を記録した。48本は韓国球界における外国人選手の最高記録だそうだ。
今季はトリプルスリーやサイクルヒット、40盗塁40本塁打を記録したエリック・テイムズ(NC)が目立ったが、ナバーロもひけをとらない活躍ぶりでチームのリーグ5連覇に貢献した。
スイング後のしぐさが印象的の選手。低めの落ちる球に強く、すくい上げてスタンドへもっていく。一方の守備は本職は二塁だが、遊撃も守ることができる。だが、クルーズほど守備範囲は広くない。どちらかといえば、打撃が売りの選手だ。
打力のある打者の心配事として三振の数がある。今季は534打数で72個だった。三振比率は7.4。一般的な評価基準と比較するとまぁまぁというところだ。この数値は10を上回ると優秀とされている。
自身は9月12日に韓国でネクセン対サムソンの試合を観に行った。そのときは3番打者として3打数1安打2打点の活躍。左中間に特大の一発を放ち、ホームに戻ってきた。
サムソン側も残留交渉の準備を着々と進めている。気になるのが千葉ロッテの動向だ。マネーゲームとなれば日本のほうがどうしても有利だ。ロッテは長打がある二塁手という補強ポイントと合致する。それに有利な点もある。伊東勤監督と落合英二コーチは韓国球界経験者ということだ。二人とも実際に現地でプレーは見ていないものの、噂や特徴は理解しているだろう。
これまで慣れた環境を選ぶのか、新しいステージで挑戦するのかは本人次第。チーム打率3割を達成したサムソンにとってもナバーロが退団となれば大きな痛手になることは間違いない。資金力も強さも韓国のトップを争う球団とはいえ、千葉ロッテの動きには恐怖を感じているはずだ。
キューバの怪人の選択はいかに。