まさかの引き分けに終わる。
ウインターリーグ2日目、第2試合はCPBL選抜対KBO選抜。途中経過を追っていたのだが、なかなか試合が終わらない。終盤、CPBL選抜がリードしてそのまま試合終了かと思われたが、プレミア12の準決勝で見せた粘りを若手チームでも発揮し、KBO選抜は同点に追いついたのだ。そのまま9回で決着がつかずに終わった。
写真:アジアウインターリーグのロゴ
(出典:CPBL中華職棒 公式Facebookページ https://www.facebook.com/heartbaseball/?fref=ts )
CPBL選抜 6-6 KBO選抜
勝
負
本 イ・ギュンロク(2回3ラン KBO選抜) 林王啟瑋(3回2ラン、CPBL選抜)
投手継投
CPBL選抜
蘇俊羽→潘韋辰→郭恆孝→許文錚→陳韻文→游宗儒→周磊
KBO選抜
ソン・ユンジン→ヘオ・ギョンヨプ→チャ・ジェヨン→キム・ヒョンウ
試合は初回から動く。先制したのはCPBL選抜だった。先頭打者が出塁するも盗塁失敗。四球でもう1度、チャンスをつくる。一死一・三塁から4番打者、林王啟瑋の右安で1点をとった。
2回になるとKBO選抜が反撃する。回が始まると死球でいきなり走者を出す。その後は右安と捕逸で二、三塁と得点の機会が訪れた。8番打者、イ・ギュンヨクが左翼スタンドへボールを放り込んで一挙に3点を取り逆転に成功した。
序盤から点の取り合いが続く。3回のCPBL選抜の攻撃ではチームに先制点をもたらした林王啟瑋が2ランを放ち、同点に追いつく。
7回終了時点で6対5とCPBL選抜がリード。このままKBO選抜が敗れるのではと思っていたが、ここで「粘り」が発動する。9回、1番打者のチョン・ヒョンが左安で出塁するも左翼手の失策で一気に二塁まで進む。
3番打者のキム・ドゥユンの三塁内野安打で一気に走者がホームに生還して同点となった。あと1人という絶対絶命の場面での安打はまるでプレミア12準決勝の日韓戦のようだった。
その裏のCPBL選抜も四球で走者を一塁に置くも、後が続かず試合終了となった。
投手に目を向けてみると韓国の先発、ソン・ユンジンは5回1/3を投げて3失点となんとか試合をつくっていた。一方のCPBL選抜は台湾代表の試合と同じく、細かな継投で狙いを絞らせないようにしていたようだが、それがアダとなってしまったようだ。
経験を積ませるとはいえ、先発投手がどこまで長い回を投げることができるかどうかが、今回のウインターリーグのカギとなるだろう。1軍で先発を務めるのなら最低5回までは投げてほしいものだ。
2軍の若手中心チームでも1軍選手と同じように驚異の粘りをみせたKBO選抜。最後の最後まで気を抜いてはいけないことをCPBL選抜の選手たちは身に染みたことだろう。
リーグ3日目はKBO選抜対台湾代表、欧州選抜対NPB選抜の2試合が行われる。NPB選抜は第2戦。ぜひ勝って勢いにのってほしい。