国際試合経験豊富な左腕が見据えているのは日本球界!?
現在、台湾で行われているウインターリーグ。今回の特徴は欧州選抜とアマチュア選手で構成された台湾代表の参加だ。その中で代表チームを率いる郭李建夫(元阪神)がある選手の力を推している。エース格として投げている呂彦青だ。
映像:9月のアジア選手権で韓国相手に投げる呂彦青
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=f_JUm-3O8lo)
11月29日に行われた欧州選抜との試合では3回無失点と好投した。この選手の名が広まったのは9月のアジア選手権のとき。侍ジャパン社会人代表を6回無失点に抑え、チームに貢献した。この投球をプレミア12で監督を務めた郭泰源も見ており、晴れて代表入りしたという経緯がある。
現在、19歳というこれからの左腕投手だ。台湾でのスポーツ大学の名門、国立台湾体育運動大学に在籍している。郭俊麟(西武)の後輩にあたる。最速147キロで変化球はスライダーとチェンジアップを投げる。
監督が彼を推しているのは今季1年間の急成長にある。その理由を次のように話している。
「呂彦青はアジア選手権やプレミア12など国際試合を経験したことで急速に進化を遂げた。多くの人が見てわかるようにセットでの投球でも球は速いし、急に調子を崩したりしない安定感がよい。」
将来的には台湾を出て日本球界で活躍できるチャンスもあるという。まだ大学1年生ということを考えると心配なのはケガだ。
過去を振り返ると高校時代は左肘の炎症を起こしており、3ヶ月は投球禁止だった時期がある。そこから復活をして今年の快投につながっているのだが、卒業まで約3年ある。その間には17年に大学スポーツの国際大会、ユニバーシアードが控えている。ここでもチームのエースのなるのは間違いない。分岐点はこの大会になると予想しているが、ケガには用心してほしい。
侍ジャパン大学代表にとってもこれから先、驚異となりうる投手だ。日本球界を経験した郭李建夫が推薦しているのだから今後もさらなる成長を続けていくことだろう。将来、本当に日本に来るのなら楽しみにして待とうではないか。