来季オフ、サムソンの4番が来日か。
FA宣言をしている日本球界の選手たちが少しずつ動いている。今江敏晃(千葉ロッテ)が楽天に入団することが決まった。メジャー入りを目指している前田健太(広島)や松田宣浩(ソフトバンク)は渡米をしたり球団と交渉したりと夢の実現に向けて一歩ずつ進んでいるのだ。
一方のお隣の韓国でもストーブリーグが熱い。パク・ビョンホ(ネクセン)がツインズと交渉中なのを始め、イ・デホ(ソフトバンク)やキム・ヒョンス(トゥサン)もメジャー移籍を目指している。今季はラッシュだ。国内組でもプレミア12にも出場したチョン・ウラム(SK)がハンファにパク・ソクミン(サムソン)がNCへの移籍が決まった。
その中で気になるニュースを見つけた。サムソンの4番打者を務めているチェ・ヒョンウが16年オフの日本球界移籍を目指すというものだ。
写真:2月に行われたソフトバンクとの親善試合で打席に立つチェ・ヒョンウ
今季は全144試合に出場して打率.318 本塁打33 打点123という成績を残した。チームの4番としてリーグ5連覇に貢献したほか、2月にヤクオフドームで行われたソフトバンクとの親善試合でもホームランテラスが新設された「新球場」で初本塁打を放っている。
チェ・ヒョンウ(32)は右投げ左打ちの外野手。02年の入団からサムソン一筋の選手だ。途中、兵役やケガで出場していない年はあるものの、08年から8年連続100安打以上を続けている。本塁打数も20から30本は確実に打てる技術とパワーがあるのだ。11年には本塁打と打点、長打率のタイトルも獲得するなど、イ・スンヨプ同様、看板選手の1人になっている。
元々、今季オフに球団の了承次第で海外進出を狙っていたが来季にFAを取得するため、その時に改めて日本球界挑戦することを決めたのだ。
移籍を手助けしている関係者がいるようで、その人によれば本人が納得する条件ではなかったという。実績をみても日本球界でも活躍できると見られているが、来季の成績によって再考するようだ。
果たして、どこの球団が交渉していたのだろうか。守備位置は左翼だが、長打を打てる外野手が必要なところといえばオリックスか広島だろうか。ただの予想なのでアテにはならないが。
来季オフに進出を狙うのなら今季と同等の成績が求められる。最終テストとなる来季に向けて早めに自主トレを始めるそうだ。