台湾人選手の株上昇中!?
台湾・LamigoモンキーズからFA宣言した林智勝に対し、身分照会の要請があった。今回はメジャー球団からだ。以前は韓国球団からあったそうだが、2ヶ国目からの申し入れに現地のファンもその動向に注目している。
林智勝といえば、先日のプレミア12で台湾代表のキャプテンとしてチームをけん引した選手だ。4試合連続本塁打も記録し、大会の本塁打王に輝いた。
映像:プレミア12 キューバ戦で決勝3ランを放つ林智勝
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=zYCj1lYnWp4)
もちろん台湾国内の球団も獲得に向けて調査を行っているが、本人が海外の球団との交渉を優先すると宣言していることもあって現在に至っている。中信兄弟のファンがユニフォームを作って入団を歓迎している映像もあった。
もし、このまま契約となれば、野手初となる台湾プロ野球を経由してのメジャーリーガーとなる。過去、3度のアメリカ行きのチャンスがあった。プロ入り前の03年にマイナーチームから獲得のオファーがあった。しかし本人が拒否して台湾球界入りした。また、06年にもサンフランシスコジャイアンツからマイナー契約の申し入れがあったが、これまた断っていたのだ。10年はインディアンズから。当時は翌年からLamigoと5年のという長期契約を結んだことで話がなくなった。
4度目の正直?というところだ。今回はマイナーではなく、メジャー契約するのは確実だろう。3度もオファーがあったようにメジャーでは林智勝に対して興味を示していたことは確かだ。今季はトリプルスリーやプレミア12での活躍で獲得に踏み切る球団が現れた。
ちなみに投手初の台湾プロ野球を経由しての選手は現在、義大ライノスに所属する倪福德だ。09年から4年間、デトロイトタイガースにいた。
日本でも同じだが、海外の選手を獲得するときは身分照会が必要だ。日本の球団が台湾の球団に照会を行ったのは06年のこと。07年から2年間、千葉ロッテに在籍した吳偲佑(ウー・スヨ)だ。
林智勝はアメリカと韓国、選択肢が増えた。噂ではロッテも調査を行っているという話もある。優先するのはメジャー球団との交渉だろう。いよいよ台湾球界のスターが海を越えて活躍するときが来たのだ。
来季のシーズン開幕時にはどこの国のユニフォームを着ているのだろう。この先の展開が楽しみである。