【ウインターミーティング】韓国でファンも参加、日本も見習うべきだ

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ファンとともに創る球界の未来。

メジャーリーグでは毎年12月にウインターミーティングが開催される。リーグや球団代表者、スカウトなど多くの関係者が一堂に集い、運営やトレードについて話し合う。冬の風物詩というべき一大イベントだ。

韓国でも同様にウインターミーティングが開催されている。こちらも毎年12月に行われ、15年間続いている。今年は12月9、10日に話し合いがもたれることになった。

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写真:2015 KBO ウインターミーティングのお知らせ
(出典:my daily http://www.mydaily.co.kr/new_yk/html/read.php?newsid=201512031543292225)

話し合っている詳細は不明だが、だいたいはメジャーと同じ事柄だろう。今回はなんと、その重大なイベントにファンも参加できるようにするという。

初日となる9日に公開フォーラムを開く。午前中は主にお偉いさんの講演だ。話すのはMLBのグローバル事業化イベント部門を統括するパク・クリス氏。リーグの成長戦略と今後のビジョンについて語ることになっている。また、過去にNFLやMLBを取材した経験がある韓国発展研究員のチャン・ユンホ氏がスポーツマーケティングの講演をする。

午後はファンも参加しての公開パネルディスカッションだ。話し合う事項は5つ。スポーツ振興法活用方法、広告戦略の改善、2軍リーグの活性化、青少年選手のケガ防止の方法、リーグの問題提起、以上の5つだ。

翌10日は関係者専門の会議となる。リーグと各球団で案件を提示し、協議を重ねていくという。

魅力なのはファンも参加でき、関係者のみで話し合いをしないところにある。日本はドラフト会議やトライアウトなど選手にとっては人生を左右する特別な日を公開するようになってきた。しかしこれらはある意味、興業に過ぎない。ファンにとっては楽しむことができるが、肝心のリーグの課題解決や発展のための話し合いには参加できない。すべて関係者のみで済ませてしまうため、当然、ファンからの不満も多くなる。野球賭博の件も早めに幕引きをするために該当選手を解雇した。

私たちはネットの世界のみで話し合うのではなく、公共の場で関係者と話し合う場をもつべきだ。ファンあってのプロ野球。NPBはファンに対してただ、楽しんでもらっておわり、ではなく、改善を求める声もしっかりと聞くことが必要だ。この点に関して韓国から学ぶチャンスなのだ。

出典元:
http://www.mydaily.co.kr/new_yk/html/read.php?newsid=201512031543292225

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