【ウインターリーグ】NPB選抜を支える通訳はまさかの二刀流!?

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チームを支える裏方は選手も通訳もこなせる万能「選手」だ。

台湾で行われているアジアウインターリーグは7日目を迎えた。NPB選抜は昨日の試合で欧州選抜に敗れた。野球はこうでなければ面白くない。前回の同じカードではNPB選抜が24得点と快勝したが、今回は逆に14失点した。野球にはこのようなドラマもあってもよい。勝ちが約束された試合など見てもつまらないからだ。

選手が活躍する一方でチームを支える裏方も奮闘している。NPB選抜の通訳を務める余書農氏だ。

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写真:アジアウインターリーグに出場する日本の選手一覧
(出典:CPBL中華職棒 公式Facebookページ https://www.facebook.com/heartbaseball/?fref=ts )

余書農氏は昨年までバリバリの現役選手だった。中信兄弟に所属し、2年間で10勝を挙げた左腕投手。変化球中心の投球で打たせてとるタイプだ。持ち球は直球、スライダー、カーブ、シンカー、ナックルと種類豊富だった。戦力外となると今年は日本の独立リーグ、武蔵ヒートベアーズの通訳としてチームを支える立場となった。

台湾の中学校で日本語を専攻。また、筑波大学に留学経験があり日本語は堪能。台湾プロ野球でも誠泰コブラズ(06年)や興農ブルズ(09年から10年)でも通訳を務めたこともある。ちょうど高津臣吾(ヤクルトコーチ)や正田樹(愛媛)のプレーを影で支えていた時期と重なる。ほか、中国でも投手コーチを務めていたことがあり、国際経験豊かな人物なのだ。

現在、32歳ということもあって選手復帰も可能だ。実際はまだ引退はしていないようで、復帰するとすれば所属した中信兄弟になる。本人は笑って次のように話した。

「独立リーグは基本、1年契約。実を言えば給料は多くはない。でも、こうして野球の仕事ができることはとても幸せだ。来年はまた新しいチームができるという話なので自分も準備を怠らないように、日本に行けるようにしたい。もう32歳だし、さすがにルーキーとは思っていない(笑)。できることなら40歳までは現役でいたいと思う。」

このまま現役をやめるような雰囲気を醸し出しているが、もったいないように感じる。それでも今のシゴトが幸せということなので納得しているのだろう。

選手だけではなく、裏方に目を向けてみるとこのような支える立場には「裏話」が眠っているのだ。これも1つの野球の楽しみ方だ。

出典元:
http://sports.ettoday.net/news/607407

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