規模は小さいがひっそりと行われる国際大会。
現在、アジア野球連盟に加盟している国の数は24。実際に稼働しているかどうかは別として数字上ではアジア地域でこれだけの国々が野球をしていることがわかる。普段はプロリーグがある日本や韓国、台湾以外の国はなかなか情報が入ってこないがある国では今日から国際大会が始まった。
その場所とは香港だ。プロリーグはなく、アマチュア野球だがちゃんと野球場もありバッティングセンターもある。最近では14年のアジア大会に出場しており、政府の援助のおかげもあって頻繁に国際大会に顔をだしている。現在の世界ランキングは33位だ。
今回、始まったのは「香港国際野球オープン」でまるでゴルフ大会のような名前だ。香港野球連盟をはじめ、プレミア12を主催したWBSCも関係するれっきとした国際大会なのだ。
写真:香港国際野球オープンのお知らせ
(出典:HKIBO – Hong Kong International Baseball Open https://www.facebook.com/hkibo.fans/?fref=ts)
毎年開催されているようで主に大学・社会人の選手が参加する、今回は香港、台湾、ロシア、シンガポール、アメリカの5ヶ国8チームが出場する。紹介文を読むと5年以内に創設されたところが多く、中には日本でも試合をした経験があるところもあるという。
4日で全11試合をこなす。国際大会を見ていると休みもなく、選手の負担が大きくなっていると感じてしまうのだが、日程的にも金銭的にも余裕がないのだろうか。台湾で行われているウインターリーグも休みなしの全46試合を行っているため疲労困ぱいだろう。
この大会の主催者であるフィリップ・リ理事長は次のように語っている。
「この香港国際野球オープンは選手のスキルアップはもちろん、世界中のプレーヤーと交流することを目的としている。20年のオリンピックでの野球競技復活に向けて、手助けできるようにしたい。」
香港も日本と同じようにオリンピックを見据えている。なかなか情報を得ることができない地域のため、この大会の存在もあまり知られていないが、冬の野球はウインターリーグだけではないことが証明された。
日本以外の野球に目を向ければ思いがけない発見もある。香港が侍ジャパントップチームと対戦する日は来るのだろうか。今後の動向に注目していきたい。