ハチャメチャな12月の野球。
現在、台湾では兄弟エレファンツと味全ドラゴンズによるプロ野球OB戦が行われている。16年ぶりの対戦にファンも盛り上がっているようだ。
お隣の韓国でも今日は同様にチャリティマッチが開催されている。場所はコチョクスカイドームだ。ちなみにこちらはOB同士の対決ではなく、現役選手も混ざっている。
写真:韓国 チャリティマッチのお知らせ
(出典:my daily http://www.mydaily.co.kr/new_yk/html/read.php?newsid=201511300905242228)
この試合は現役時代に351本塁打を放ったヤン・ジュンヒョク(元サムソン)がつくった野球財団が主催した。どうやら経済やその他の理由で満足に活動することができない野球チームを支援している団体のようだ。今回のようなチャリティーマッチは毎年12月に行われている。
OB選手とタレントやアナウンサーで構成されるイ・ジョンボム(元中日)チームと現役選手が数多くいるヤン・ジュンヒョクチームが対戦する。
現役チームにはイ・デウン(千葉ロッテ)やキム・ヒョンス(トゥサン)などプレミア12に出場した選手をはじめ、ユン・ソクミン(KIA)や今季18勝を挙げたユ・フェグァン(NC)など豪華な面々だ。彼らが本気で投げたらつまらないので特別ルールとして投手以外のポジションを守ること、金属バットの使用可能が認められている。
チャリティだけあって出場している選手達は楽しそうにプレーしている。守備ではお約束というべき、エラーを連発している。フライが捕れずにバンザイしたり、トンネルしたりともうハチャメチャな状態となっている。
イ・デウンが中安と二塁打を放ったりと金属とはいえ、結構打てることが判明した。ある選手は今年の高校野球で話題になった「ヌンチャク球児」のマネをしていた。これは台湾プロ野球オールスターでもマネされたが、韓国でもよく知られているようだ。
試合の合間にはグラウンドで障害物リレーやホームラン競争が行われた。現地の子供達も数多く参加しており、打球を一生懸命に追ったり、転んだりとこちらも必死の様子だった。
現在、6回終了時点で5対3とヤン・ジュンヒョクチームがリードしている。選手達は試合で使用したユニフォームや帽子などをオークションに出品してその金額を寄付するようだ。
シーズン中には決して見ることができない素顔を見ることができるのはチャリティマッチならではだ。スタンドに集まったファンは席の狭さが原因で窮屈そうに見えるが、普段と変わらない熱い声援を送っている。
OB、現役関係なく野球を通じて社会貢献できるのは素晴らしいことだ。ファン同士も年代も関係なく楽しむことができる。メディアも契約更新や移籍ばかりの話ではなく、このような選手の活動についても頻繁に報道してほしい。
出典元:
http://www.mydaily.co.kr/new_yk/html/read.php?newsid=201511300905242228