【ウインターリーグ】台湾代表の廖乙忠は日本のドラフト候補だった

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NPB選抜を抑えた投手は2ヶ国のプロ野球を選べるチャンスあり。

11月28日から台湾で始まったウインターリーグも9日目。昨年のU-21に出場した選手が集まっている台湾代表の快進撃が止まらない。本日行われたNPB選抜との試合でも4対2で勝利した。ここまで5勝2敗の成績で2位につけている。

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写真:アジアウインターリーグに出場している台湾代表の選手一覧
(出典:CPBL中華職棒 公式Facebookページ https://www.facebook.com/heartbaseball/?fref=ts )

この試合、台湾代表の先発は日本と関係がある選手だった。その名前は廖乙忠。日本に留学しており、現在は履正社医療スポーツ専門学校に在学している。高校時代は日南学園のエースとして活躍した実績がある。高校卒業当時、プロ志望届を提出したが指名されなかった。また、今季のドラフトにも挑戦したが、ダメだった。プロ入りは果たすことはできなかったものの、阪神のスカウトはその能力を高く評価していた。

NPB選抜との試合に先発した廖乙忠は186センチの長身右腕で最速144キロ。持ち球にはツーシーム、スライダー、カーブ、チェンジアップがある。武器は低めに伸びてくる重い球質の直球だ。この投球でプロ相手に4回2安打1失点に抑えた。その失った1点は高橋周平(中日)に打たれた本塁打だった。

初めて日本のプロ相手に投げたことになる。高校時代から日本の打者に慣れている、テレビなどでプロ選手の特徴を知っている利点を生かして結果を出したのだ。

試合をつくった廖乙忠は今後について次のように話している。

「来年の3月で専門学校を卒業することになっている。目標は日本のプロに入ることだが、7ヶ月も日が空いてしまう。それまでは台湾プロ野球のドラフトへの参加を考えている。とりあえず、卒業したらまた改めて考えたい。」

今回、記録上では勝敗は付かなかったが、NPB選抜を抑えた実績は決して消えない。これはよいアピール材料になるのではないか。問題は本人も考えているように卒業後のトレーニング。もし、台湾のドラフトで指名されても順位によっては宋家豪(楽天)のように日本球界入りを目指すことになると思う。

元々、ドラフト候補になっている投手なだけに大きなケガをしなければ来年は選ばれる可能性は高い。台湾代表は明日から一部の選手入れ替えがある。当初はチームから抜ける予定だったが、今後も帯同が決まった。

今後、廖乙忠は日本と台湾、どちらの道に進むのか。噂ではメジャー球団からも注目されているという話もある秘密兵器だ。まずは専門学校を無事に卒業してほしい。

このウインターリーグを見ていると有望な投手が多い台湾代表。トップチームの投手陣は弱いと言われているが、17年WBCや19年プレミア12など、国際大会での活躍が楽しみだ。

出典元:
http://sports.ettoday.net/news/609026

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