日本の野球漫画を代表する投手が台湾に!?
台湾のウインターリーグは10日目。12月7日はCPBL選抜とNPB選抜、KBO選抜と欧州選抜が対戦する。NPB選抜はここまで2勝4敗1分で4位に甘んじている。もう少し奮起してほしい。
アマチュア選手が揃う台湾代表の快進撃が目立っているが、首位はCPBL選抜なのだ。現在、3連勝中であり昨日の試合では欧州選抜を8対0と完封した。
この勝利の立役者となったのは先発した蘇俊羽(Lamigo)だ。7回を投げて6安打8奪三振無失点と完ぺきな投球を披露した。178センチ65キロのスリムな選手で最速147キロ右腕だ。変化球はスライダーとカーブ、ほかにあるかもしれない。今年のルーキーでドラフト5位指名でLamigoに入団した。
写真:プレミア12の壮行試合で投げる蘇俊羽
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=Z_AW9teQQyw)
実はこの試合ではスタンドにいたファンはあることに注目していたという。それは蘇俊羽が被っていた帽子だ。投げるたびに脱げていたのだ。本人によると頭が小さいため、少し大きめのものを使用しているとのこと。
この姿は日本を代表する野球漫画「MAJOR」に登場する主人公、茂野吾郎のようだと騒いだ。実際、アニメを観ていると吾郎は投げるたびに帽子が脱げているシーンが多い。これは調子がいいバラメーターになっているそうだ。(※アニメ第6シリーズでチームメイトが証言)
吾郎は160キロの直球とジャイロ回転で落ちるフォークを武器としている左腕。一方の蘇俊羽は147キロの直球を軸に緩急で打ち取るタイプ。今は投球スタイルは違えど、将来的には吾郎のように速球中心の投手になるのだろうか。まだまだこれからの選手のため、今後の成長が楽しみだ。
ぜひともNPB選抜との試合で投げる姿を見てみたい。12月6日は台湾版、茂野吾郎が誕生した日となった。