プレミア12はこんなところでも盛り上がりを見せていた。
先月、プレミア12の試合を観戦しに台湾へ行った。町を歩いているとスポーツくじの店をよく見かけた。11日に行われたメキシコ戦のため台北の天母球場に向かう途中、タクシーから見た景色には多くの店があった、極端なことを言えば「くじの店→ほかの店→くじの店→くじの店」というように同じ店舗が並んでいるのだ。
日本では敬遠されているスポーツくじは逆に台湾では人気だ。野球の賭けの対象は台湾プロ野球だけではなくNPBやMLBの試合も含まれている。もちろん、サッカーやバスケット、アイスホッケーもあったりもする。
写真:スポーツくじの目印(※中国語では運彩という)
今回、スポーツくじを統括する会社から発表があり、プレミア12での売り上げが6億元に達したというのだ。特に台湾代表の試合だけをみれば次のような金額だったという。
・オランダ戦 5600万元
・イタリア戦 4200万元
・カナダ戦 5800万元
合計 1億5600万元
・キューバ戦 5800万元
この数字はワールドシリーズよりも多い数字だ。ベスト8進出はできなかったものの、1試合だけでも大盛り上がりだった国際大会だった。
この1年のくじの推移を見てみても野球だけで120億元の売り上げを記録した。この数字は昨年よりも16%も高く、過去最高を記録している。全体売り上げの46%を占めており、現地のファンがどれだけ野球好きかを物語っている。
スポーツくじを統括する林博泰氏は次のように語っている。
「今年のスポーツくじの売り上げはすごい。12月8日までの売り上げを計算してみたが、260億元になっていた。昨年は240億元だったのですでに上回っている。まだサッカーワールドカップ予選の結果が含まれていないが、それを足せば280億元になるだろう。将来的には1年で300億元の売り上げにしたい。」
試合会場では1球、1球に一喜一憂していた現地ファンが大勢いたが、その裏でも楽しんでいる人が多かったようだ。野球とともにスポーツくじもより成長していく。
実際にやってみないとわからないので次回、台湾に行く機会があればやってみたいと思う。