【野球教室】野茂英雄が台湾で高校生を指導! 両投両打の選手も出現!?

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レジェンドの指導で台湾の高校生がレベルアップ。

ウインターリーグが行われている台湾。日々、奮闘しているのはプロ選手だけではない。未来のプロを夢見る高校生らもユニフォームを着て練習を続けている。

ここにきて心強い人物達が現れた。台湾を代表する投手、王建民(マリナーズ3A)やプロ野球で人気No.1?の彭政閔(中信兄弟)、台湾人初のメジャーリーガー、陳金鋒(Lamigo)らが12月8日から11日まで野球教室を開催している。これはスポーツ関連商品を扱う「NIKE(ナイキ)」が主催しているものでメジャー経験者や台湾プロ野球の現役選手らが集まって直接指導する場となる。

映像:高校生を指導する選手達
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=p2LlkB3NEOo)

日本からもあの選手が助っ人して参加している。トルネード投法でおなじみの野茂英雄だ。とは言っても今回のみではなく、今年で3年連続となるそうだ。

4日間の日程でそのうちの3日間は練習後に試合を行う。4回をメドに学んだことをさっそく実践するための場として設けている。最終日は野茂や王建民らオールスターがチームを編成して対抗戦を開催する。この試合では一般のファンにも公開される予定だ。

2日目となった9日、野茂は主に変化球の投げ方を指導した。球種はチェンジアップとスライダーだ。チェンジアップを教わった高校生の林暉盛は練習後、次のように話した。

「野茂さんの指導のおかげでツーシームの握りがわかった。これまでは握りに違和感があったが解消できてよかった。よく投げる変化球はフォークだ。これで投球の幅が広がった。」

林暉盛は現在、高校2年の182センチ右腕。最速152キロを誇るエースだ。台湾でも2年の時点で150キロを超える球を投げる投手はそうはいないそうだ。本人も直球に自信を持っているという。

一方でスライダーを学んだ李其峰も次のように語っている。

「スライダーの投げ方を学ぶことができて多くの収穫があった。野茂さんによれば、肘の位置を低くせず、高くして体の前で投げることがよい方法だそうだ。今までは制球が悪くて悩んでいたが、おかげで改善されたし、変化も大きくなった。」

李其峰は高校3年。在籍している台中市興大附農高校は過去、25人もプロを輩出している名門のようだ。

驚いたことに今回、参加している高校生の中には両投げ投手もいるという。名前は薛育鈞というそうで、現在は高校2年。小学生のときからに父親と左右で投げる練習を続けていたようだ。もちろん、打つのも両打ちだ。以前は病気をかかえていたそうで治療のために2,3年プレーできなかった時期がある。今、こうして元気になり選手として活躍している。

色々な環境、境遇の中でプレーしてきた若き、将来のスター候補がプロの指導によってレベルアップしていく。双方にとって夢のような時間だろう。台湾は先日、17年までに世界ランキング3位になる目標を立てたばかり。そのためにはアマチュア選手のレベルの底上げを最重要課題として挙げており、まさにそれのために動いていると言っても過言ではない。

日本からも野茂が代表して台湾野球のために精力的に活動している。ぜひ、ほかのOBや選手にも参加してほしい。この輪がオリンピック復帰や世界的な競技の普及に繋がるのだから。

出典元:
http://sports.ettoday.net/news/610551

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