来季は2球団が新球場を使用。
韓国野球委員会(KBO)は10日、2016年レギュラーシーズンの日程を発表した。今季と同様に全10球団で各144試合をこなす、総試合数は720にものぼる。開幕日は4月1日(金)だ。
写真:今年、1軍に参入したKTウィズの本拠地「スウォンKTウィズパーク」
今回の金曜日開幕は実に07年以来9年ぶりとのこと。開幕カードは14年の最終順位が基準となっており、次のようになっている。
※チーム名の隣の()の数字は14年の順位
・サムソン(1位)対トゥサン(6位) テグサムソンライオンズパーク
・ネクセン(2位)対ロッテ(7位) コチョクスカイドーム
・NC(3位)対KIA(8位) マサン球場
・LG(4位)対ハンファ(9位) チャムシル球場
・SK(5位)対KT(14年は2軍) ムナク球場
注目はサムソンとネクセンが使用する新球場だ。「テグサムソンライオンズパーク」はこれまでプロ野球開幕から親しまれてきたテグ市民球場から生まれ変わった。33年間の歴史に幕を閉じ、新たなスタートを切ることになる。
一方のネクセンは先月、プレミア12韓国代表がキューバ代表と壮行試合を行ったコチョクスカイドームだ。席の狭さや観戦しにくいといったファンからの不満の声が続出している。これを受けて来年2月終了をメドに改修工事を行っている。実際に試合観戦をしに行った友人によれば「史上最悪の球場だ」と酷評していたほどだった。
それでも韓国球界全体では雨天中止による日程遅れを解消できることは大きい。今夏の時点で67試合も中止になっており、遅れを取り戻すため上層部は緊急会議を開いた。その対策として普段ならば休日の月曜日も試合を行うことを決めた。最終的には10月3日に韓国シリーズが終わり、プレミア12に向けての準備もわずかしかできなかった。
このような不安は解消され、来季は運営側も選手も安心してプレーできることだろう。開幕日に新球場で初勝利を挙げるのはどちらのチームなのか。
FA市場が活発化している中でも新たなスタートに向けて準備が着々と進められている。