日台オールスターが台湾野球の発展に貢献。
最近、台湾では野球教室が各地で行われている。スポーツ用品を取り扱う「NIKE」が主催するものには野茂英雄や王建民、陳金鋒などMLB経験者が高校生を指導している。
10日には台北の天母球場では台北市野球協会が統括する野球教室が行われた。この球場では、日台の選手が合同で台北市内のリトル・シニアの選手を指導をした。今回、参加した選手達が豪華だ。
写真:野球教室を終えて記念写真をとる選手と子供達
(郭俊麟 Chun-Lin KUO 粉絲團 https://www.facebook.com/郭俊麟-Chun-Lin-KUO-粉絲團-608520302526003/?fref=ts)
※指導した選手一覧
日本
・井口資仁(千葉ロッテ)
・平野恵一(元阪神など)
・竹原直隆(西武)
台湾
・郭俊麟(西武)
・チェン・グァンユウ(千葉ロッテ)
・林威助(中信兄弟、元阪神)
・李杜軒(ソフトバンク)
全員、日本球界と関係ある選手達だ。特に林威助は久しぶりだ。台湾に戻ってからは中信兄弟のキャプテンとして活躍していると話を聞いている。自身は以前、台湾で住んでいる家の前まで行ったことがある。近くには友人が経営しているコーヒーショップがあり、よく野球選手が来店しているそうだ。
野球教室では7選手はそれぞれ役割分担をし、日本式の練習で子供達を指導した。郭俊麟とチェン・グァンユウは投手、平野は内野、外野は竹原が担当した。また、井口と林威助、李杜軒らは打撃を親身になって教えていた。
特に李杜軒はこれまでも野球教室に参加しているようで今年で3年連続になる。台湾の子供達に対して次のような想いを持っているそうだ。
「野球教室に参加する子供達には明確な目標や独自の視点を持ってほしい。台湾の小学生や中学生はプレーは上手いが、成長するにつれてその質が落ちてしまう。長い時間をかけてもよいので、プレーヤーとしての意識と技術を高めてほしい。」
これはチェン・グァンユウも同じことを考えており、台湾アマチュア球界の問題になっている。シーズンが始まればプロの指導はできなくなるが、その間、どれだけ選手自身が自分で考えて練習を続けていくかが大切になってくる。
プレーの質を落とさないためにはプロ指導も欠かせない。今回のような野球教室開催はさらなる台湾球界発展のためのカギになるかもしれない。台湾の選手だけではなく、日本の選手も共に問題に取り組む。このような活動は今後も続くことを願う。そしてアジアの野球のレベルアップのために切磋琢磨してほしい。