観る楽しみが増える期待の選手の参加。
台湾で開催中のウインターリーグは後半戦に突入した。ここまでアマチュア選手が集まる台湾代表が首位、一方のNPB選抜は上林誠知(ソフトバンク)の活躍が目立っているものの、チームとしては4位のままだ。
現在、3位のCPBL選抜には今日から心強い選手が加入した。今季、野手として奇跡のカムバックを果たした陽耀勳(Lamigo)だ。
映像:台湾シリーズ第5戦で本塁打を放つ陽耀勳
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=b1at8l37cjE)
今年初めは社会人チームに所属しながら台湾のドラフトを待っていたものの、指名されず多くのファンが驚いていたことが記憶に新しい。その後、Lamigoが2軍の試合を通して状態を確認。結果を出して正式入団が決まり念願だったプロ復帰が叶った。
1軍の試合に出場すると、まるでうっぷんを晴らすかのような大活躍。25試合に出場し、打率.425 37安打を放って復活を印象づけた。1度、投手としても登板したこともある。しかし、148キロを計測しながらも四死球で自滅した。台湾シリーズ第1戦ではMVPに、第5戦では本塁打を放ってチームを台湾一に導いた。
つい最近まで優勝旅行in ハワイに参加しており、休息をはさみ、ウインターリーグへの参加となった。元々、参加は発表されていたものの、いつになるのか不透明の状態だった。
初戦の相手は欧州選抜。1番・左翼手としてスタメンに名を連ねた。7回裏途中の時点で4打数3安打1打点と結果を出している。
CPBL選抜の選手構成を見てみると実は陽耀勳がチーム最年長になる。ちなみに32歳だ。この状況に本人は「若い選手が周りにいると自分も若返ったようだ。」と試合前に笑って話している。
そんな陽耀勳はウインターリーグを通して試合経験を積むことを目標としている。走攻守、すべての能力を高めて勝負の2年目に臨む。メジャー挑戦やイップス、引退の危機からの復活と波乱万丈な野球人生を過ごしてきただけあってハングリー精神がある。日本球界関係者がこうして試合に出ていることでウインターリーグを観る楽しみが増えた。
試合の様子は「Yahoo!奇摩」内の「運動→中職」で観ることができる。
NPB選抜の応援もしながらぜひ、陽耀勳の活躍にも注目してほしい。