新たな歴史を創る韓国リーグ王者。
今季、リーグ5連覇を達成した韓国・サムソンライオンズの運営体系が変わる。2016年1月1日付けで親会社「サムソン」のグループ会社である「第一企画」に移管されることが決まった。
写真:サムソンライオンズのユニフォーム
「第一企画」は韓国を代表する広告代理店で世界41ヶ国にも支店を構えるグローバル企業だ。日本には東京・飯田橋にある。昨年からバレーやバスケットなどプロチームを管理しているところでも有名で今回の件でサムソン企業のスポーツチームすべての運営をすることになる。
この企業が注目されている理由はスポーツマーケティングに革新を起こし、各球団のファンサービスを支援すると宣言したからだ。
これまでは親会社から支援してもらいチームの成績を向上させることに集中するという形だった。従来のビジネスモデルから脱却を目指して自主的に利益を得るようにするという。
既に「第一企画」は理想のビジネスモデルを創りつつある。昨年、韓国のプロサッカーチームを管理をすることになったとき、行った改革は招待券や無料チケットの配布中止だ。また、ホームのスウォンワールドカップスタジアムの2階にある大型スクリーンなどを活用して広告会社を誘致した。昨年オフにはFA市場が活発だったようだが、一切興味を持たずに自前の選手を育成していたそうだ。
野球の話に戻ると今季のFAでレギュラー三塁手だったパク・ソクミンがNCに移籍した。引き留めることもなく放出したのもはじめ、イム・チャンヨンは賭博問題の件で戦力外にした。これで高額の年俸を支払う必要はなくなった。
今回の「第一企画」がバックにつくことで他球団からはサムソンによる新たな野球ビジネスモデルの創造が期待されている。利益を生み出せるようになればプロスポーツ産業に大きな影響を与えることになる。
韓国球界を変えるパイオニアになるかもしれない。来年から正式に移管されるため、球界改革の「第一企画」はいったい何なのかその内容が気になるところだ。