【ウインターリーグ】試合中にサイン会を開催。 サービス精神旺盛な欧州選抜の選手達

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自由奔放な選手達。

15日昼に行われたNPB選抜対欧州選抜は6対0でNPB選抜が完勝した。MVPに選出された岡本和真(巨人)をはじめ、投打ともに歯車が噛み合って「試合」になっていた。

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球場に着けば周りを歩き回るいう自身の過ごし方は今回も変わらない。あえて、前日に暴言の嵐で荒れていた欧州選抜の陣地に行ってみた。

ベンチの様子を観る限り、負けていても雰囲気は悪くなかった。その奥にあるブルペンでは出番をのんびり待つ選手達の姿があった。

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近くには校外学習に来ていた台湾の中学生達が選手に話しかけていた。

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欧州選抜はオランダをはじめ、イタリアやスペインなど各国から集まってきている。そのために色々な言語が飛び交う。スタンドにいた中学生は挨拶言葉を並べながらなんとかコミュニケーションを図ろうとしていた。選手もそれに応えるかのように你好と覚えたての言葉で笑顔で返している。小さなことだが、こうした交流はよいことだ。

実際にその場にいて驚いたのは試合中だというのにプチサイン会が開催されていたことだ。

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子供達がサインをねだると「Next inning!」と言って快く応じているのだ。スタンドにペンとボールを投げ入れてサインを書いたらまた戻す。その繰り返しで約10分ほど掛かっていた。ファンとしては嬉しいことだが、試合にも集中してほしい。

投手が投球練習をしている横で周りの雑談は続く。ファンが「夜市に行ったことある?」と質問すると「ないけど、おすすめはなに?」との回答が。話題を提供した本人は必死に英語で説明していた。また別のファンは「あなたの最速は何マイル?」と聞くとある選手は「100キロメートル!」とボケをかます。

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そうこうしているうちにチームは1点も取れずに敗れた。ファンサービスは素晴らしいが、どうすれば試合に勝てるのか。投手は上半身だけで投げている印象が強く、打者はバットを振りきれず途中半端だ。イニングが進み、投手が代わると打ち込まれる。この悪循環を抜け出すために何人か日本球界OBが指導に出向くのはどうだろう。個々の力はあるだけに活かしきれていない。マエストリ(オリックス)のような選手が出現しても決しておかしくない。現在のウインターリーグではダントツの最下位に沈んでいる。

これからのチームなだけに成長が楽しみだ。試合にも集中してほしいが、ファンを楽しませる心は決して失ってほしくない。欧州選抜「らしさ」がでていた試合裏の出来事であった。

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