【韓国プロ野球】スター選手のMLB挑戦。 話題不足に困惑する球界の今

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話題づくりに困る韓国球界。

日本では来季に向けて各球団が新助っ人の補強を進めている。未知数である分、本当に戦力になるかどうか不安だが裏を返せば楽しみな部分でもある。メジャーを目指す前田健太(広島)や松田宣浩(ソフトバンク)の動向も気になるところだ。

一方でお隣の韓国では50発男のパク・ビョンホ(ネクセン)がツインズに、プレミア12でMVPに輝いたキム・ヒョンス(トゥサン)がオリオールズへの入団が決まり来季の活躍が期待されている。

日本より20年遅れになるが、国内リーグを経由してメジャーリーグに挑戦する選手が今後増えてくることだろう。13年にドジャースに移籍したリュ・ヒョンジン、今季はパイレーツで存在感を見せたカン・ジョンホが土台を作った。

来季はチュ・シンス(レンジャーズ)やまだ移籍先が決まっていないイ・デホ(ソフトバンク)も含め、多くの選手がメジャーでプレーすることになる。ファンの注目度がより高くなることは目に見えている。

映像:プレミア12決勝戦で3ランを放つパク・ビョンホ
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=2-x1-M6donI)

自国のプレーヤーが世界最高峰の舞台に進出することはファンにとって嬉しいことではある。だがその分、国内ではスター選手の流失で話題づくりに困る。

リュ・ヒョンジンが移籍する前年である12年の観客動員数は715万6157人だったのに対し、13年は644万1945人と減少した。

投手ではヤン・ヒョンジュンやユン・ソクミン(KIA)らをはじめ、野手ではナ・ソンボム(NC)やカン・ミンホ(ロッテジャイアンツ)など名が通った選手はいるものの、1人で多くのファンを球場に呼べるほどのスター選手はいない。

話題といえばプレミア12での優勝とコチョクスカイドームの使用、サムソンの新球場開場だろうか。今季の中心は「野球の神」と呼ばれているキム・ソングンのハンファ監督就任、前年の最下位から6位にチームを引き上げた手腕だろう。選手個人としてはイ・スンヨプ(サムソン)の韓国通算400号本塁打だった。

12月21日現在、大きな話題はない。このままでは以前と同じように球場に足を運ぶファンが減る可能性がある。特に主力が移籍したネクセンとトゥサンは危ない。

日本では野茂英雄や松井秀喜などスター選手が移籍したときも同様に観客数減少が心配された。近年、球団側は女性向きのイベントを企画して新規ファンの獲得に動いている。大谷翔平(日本ハム)や藤浪晋太郎(阪神)など甲子園で活躍した選手のプロ入りのおかげもあって選手を追いかけるファンもいるとか。

韓国ではそうした選手があまりいない。高校野球は70年代まで大人気のスポーツだったが、今は50少しの数しかない。プロになれなかった選手の受け皿もそうだが、アマ選手の底上げが課題に挙げられている。

プレミア12韓国代表を率いたキム・インシク監督も「プロには大谷のような選手の育成が必要だ」と言っていた。選手能力はもちろんのこと、話題を呼ぶ選手の登場も期待しているのだ。

今季はKTウィズが1軍参入し、試合数が144試合に増えた。来季、リーグや球団関係者はどのような企画をするのか。そのアイディアに注目だ。

出典元:
http://sports.news.naver.com/sports/index.nhn?category=baseball&ctg=news&mod=read&office_id=468&article_id=0000092005&date=20151221&page=6

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