【アマ球界支援】韓国で新たに37チームが誕生! ソン・ドンヨルらOBも普及協力

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韓国の下積み事業は続く。

日本と同じくオフに入っている韓国球界では選手のFA移籍や契約更新など来季に向けての準備を少しずつ進めている。

プロの話題ばかりに目がいきがちだが、韓国野球委員会(KBO)はアマ球界のことも忘れてはいない。リーグ運営をしながら未来のプレーヤー育成のために尽力していたのだ。

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KBOは12年に各球団が利益金を出し合って「野球発展基金」を創設した。主にアマチュアチームの支援を目的としている。今回、4年間の活動結果の報告があり、国内に新しく37チームが誕生したことがわかった。

その内訳は小学校5,中学校7,高校15だ。各チームには3年間、支援金が送られることになっている。小学校が3000万ウォンで中学校が1億5000万ウォン、高校が4億ウォンだ。また、人件費や野球道具などに40億ウォン分を各校に送った。

もちろん、既存のチームに対しての支援も忘れない。13年から高校53校にそれぞれ2000万ウォンを送り、小学校の280チームに400万ウォンずつ、合計で11億ウォンを援助したのだ。

とにかく太っ腹なKBOだ。お金を送って終わりな訳ではなく、元プロ選手を派遣して技術指導にもあたった。日本のように講習を受けて資格の回復ということはしない。今年、指導したのはソン・ドンヨル(元中日)やラオスで野球の普及を行っているイ・マンスだ。彼らは他の選手も集めて巡回コーチ組織も結成して各地を飛びまわった。8月には2泊3日の野球合宿を行ったそうだ。

他にもケガ防止のガイドブックの作成などやれることはやるという姿勢をとっている。

これらの支援のおかげもあり結果も出始めている。7月のU12では8位、8月のU18では3位と決して弱いわけではない。日本と比べれば数は多くはないがプロも協力してレベルの底上げを行っているのだ。結局のところ、勝ち負けは数ではなく練習の質なのだろう。

韓国の高校野球は70年代に最盛期を迎えていたが、82年のプロリーグ誕生により人気は落ち着いている。そこからも盛り返しを狙っているというわけだ。こうした取り組みを続けていくことで野球人口も増えていくことだろう。プロの情報は入ってくるものの、なかなかアマの情報はない。今回はよいニュースだ。

出典元:
http://sports.news.naver.com/sports/index.nhn?category=baseball&ctg=news&mod=read&office_id=421&article_id=0001800327&date=20151222&page=1

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