【韓国報道】日本移籍せず、残留する助っ人が急増中。変化する選手の心境

NO IMAGE

変わる、韓国でプレーする選手の心。

年末に入り、球団によっては仕事納めをするところもある。選手の獲得や契約更新などその動向が気になるところだが、楽しみはとっておくものなのだろう。

いつも通り韓国のニュースを探していると『スターニュース』で近年、韓国に来る外国人選手の変化を解説している記事があった。興味深かったため、紹介したい。

image

写真:9月11日に行われたKTウィズ対LGツインズの試合。 雨天中断でシートを敷く審判達

これまで韓国に来る助っ人のほとんどは日本球界進出を目標にする選手がほとんどだった。あくまでも韓国球界は踏み台という位置づけである。成功すれば日本の球団で高額な年俸を手にすることができるためだ。

日韓を比べると選手個々のパワーは韓国が上回っていても、年俸では日本には勝てない。MLBの次に大きな野球市場であるからだ。一定の成績を残せば日本に行ってしまう。過去の事例でいくとタイロン・ウッズ(元中日など)やセス・グライシンガー(元ヤクルトなど)、クリス・セドン(元巨人)が挙げられる。今年だと無敗でシーズンを終えたリック・バンデンハーク(ソフトバンク)がその例だ。

今でも西武入団が決まったアンディ・バンヘッケンや千葉ロッテ入団が秒読みという話もあるヤマイコ・ナバーロのように日本行きを目指す選手はいるものの、少しずつ残留する助っ人が増えてきているというのだ。

今季、サイクルヒット2回や40本塁打40盗塁を達成したエリック・テイムズ(NC)や8月から途中加入し10試合で6勝を挙げたエスミル・ロジャース(ハンファ)らも好条件で日本に誘われていたという。だが彼らはそれを断った。

その理由は2つある。韓国生活が気に入っている、試合出場の機会が多くなるためだ。

各球団は外国人選手に対してよく尽くしている。シーズン開幕前にSKワイバーンズに入団したアンドリュー・ブラウンは当初、移籍先を日韓のどちらかで迷っていた。結局は韓国に決めたのだが、その理由に球団の気遣いを挙げていた。家を用意し、家族と一緒に暮らせるようにしたという。海外でプレーするにあたり、支えてくれる人の存在は欠かせない。このような「サービス」が助っ人達にとって最大の魅力だそうだ。

また日本とは違い、各球団の外国人選手は3人と決まっている(KTは4人まで)。これは数多く獲得して競わせるというのではなく、所属できるのも試合に出るのもこの人数ということだ。韓国に来るのは2Aや3Aに長年在籍していた選手がほとんどだ。これまでは30代前半のアメリカやドミニカ出身者が多かったが20代後半の選手が集まってきている。

日本では競争に勝たなければならず、下手すれば1軍昇格できないまま退団する可能性がある。その一方で韓国では不振に陥れば即、クビという厳しい状況下に置かれるがほとんどの場合はすぐに1軍の試合に出場することができる。このような事情もあり、韓国球界に対して好感を持っている選手が多いという。

お金よりも自身が試合に出てプレーできる機会を優先する考えをもつ助っ人が多いようだ。メジャーリーガーになる夢破れ、落ちぶれかかった選手を救う、いわば再生工場というところだ。この意味でもアジア野球、特に韓国は人気なのだ。

出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=311&aid=0000558833

アジア野球カテゴリの最新記事