【新発売】韓国の伝説投手、チェ・ドンウォンのカレンダー登場。功績の伝承方法だ

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レジェンドの功績を「形」にして称える。

いよいよ今年もあと2日となった。以前から来年のカレンダーが売られているがすでにファンの方は購入しただろうか。自身の祖父はV9時代からの巨人ファンのため、毎年のように長嶋茂雄カレンダーを買っている。常に野球と共にいようとする姿勢は根っからの野球狂だ。

韓国・ロッテジャイアンツでは球団のレジェンドを称えるため、有志が集まりカレンダーを制作した。その選手とはチェ・ドンウォン。プロ野球黎明期にソン・ドンヨルのライバルとして死闘を繰り広げた投手だ。

映像:チェ・ドンウォンを紹介するVTR
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=uPfDIbjq2pw)

チェ・ドンウォンは140キロ中盤の直球と抜群の制球が武器の本格派投手。プロ入り2年目の84年には51試合に登板し27勝223奪三振でMVPを獲得した。同年の韓国シリーズでは5戦4勝と大車輪の活躍で「鉄腕」と呼ばれた。だが、故障に苦しみ現役生活はわずかに8年と短かった。通算103勝でもその残したインパクトは多くのファンの心に残っている。試合外でもプロ野球選手会を創設するなど韓国球界の発展に尽くした。

引退後はハンファイーグルスで投手コーチや2軍監督を務めたが、11年9月に大腸がんのため53歳で亡くなった。多くの功績を称え、ロッテジャイアンツでは現役時代に背負っていた背番号11を永久欠番とした。また、ライバルのソン・ドンヨルとの闘いは「パーフェクトゲーム」という題名で映画にもなっている。

亡くなってから4年。彼を追慕する「チェ・ドンウォン記念事業会」が3500部のカレンダーを球団と協力して制作した。オールカラーで各月には現役当時のものをはじめ、ファンから募集した思い出の姿の写真が使用されている。その横には本人が残した語録や関係者の言葉が書いてあるという。

事業会は30日に球団の本拠地、サジク球場(釜山)近くのビルの地下に事務所を開設する。彼が現役を過ごした思い出の地でレジェンドの功績を若いファンに伝えていくことにしている。球団を初の韓国チャンピオンに導いた鉄腕は亡くなってもその存在感は変わらない。

日本では選手を称えるとき大体は永久欠番にするか、殿堂入りさせるか、この2つの方法がある。また球団によっては「レジェンドデー」と銘打っているところもある。1人だけに焦点を当てたものといえば12年7月に行われた「ライオンズクラシック 稲尾和久 生誕75周年 メモリアルゲーム」が記憶に新しい。稲尾も「鉄腕」と呼ばれていただけに何かしら縁があるのではないかと勝手に感じている。

カレンダーのように日常生活に身近なもので選手の功績を知る機会があるのはよいことだ。全選手分のものを作ればお金がなくなってしまうので無理だが、各球団も何人か制作してみてはよいのではないか。昔からのファンは喜ぶに違いない。必ずしも永久欠番や殿堂入りだけが活躍を後世に伝える方法ではない。

出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=057&aid=0000869377

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