【ベテランの決意】39歳の張泰山が統一を退団。 野球人生の賭けに出る

NO IMAGE

森林王子がラスト1年に賭ける。

台湾・統一ライオンズに所属し、チームを支えてきた張泰山が退団することになった。球団内では人事異動で郭泰源の監督昇格が決まったばかり。これも生まれ変わるためのプロセスなのだろう。

映像:289号本塁打を放つ張泰山
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=03kQqFUGY3g)

張泰山はプロ生活20年の大ベテラン。試合出場数や本塁打など台湾プロ野球でほとんどの野手通算記録を持っている。今季までの成績は1863試合 打率.307 本塁打289 打点1338だ。13年には台湾初の2000本安打を達成している。いわば、生きるレジェンドだ。

日本のファンも1度は見たことがあるのではないだろうか。05年のアジアシリーズでは興農ブルズの一員として来日、11年と13年は統一ライオンズの選手として試合に出場していた。

14年を境に試合出場数が減少していき、主に代打での出番しか与えられなかった。今季は47試合で打率.281 本塁打3 打点20に終わっている。

統一は数年前からチームの若返りを目指しており、張泰山に対しては専任打撃コーチ就任を打診していた。だが、本人はこれを拒否して現役を続けることに決めた。10年オフには当時、所属していた興農からも同様の要請をされていたが、現役にこだわり移籍した経緯がある。このとき34歳でまだまだ引退するには早い年齢だった。新たに入団した統一とは5年契約を結んでおり、今回は満了という形だ。

退団後の問題として果たして、手を挙げる球団があるのかどうか。39歳という年齢もあり海外移籍する可能性は低い。台湾では選択肢は3つしかない。現在、Lamigoや中信兄弟、義大の各球団の関係者は否定的だ。

今後は自らアピールをしなければならない。一部では日本の独立リーグに行く噂もあるが、ここまで来たら台湾で現役を終えてほしい。300号本塁打まであと11本と迫っている。また試合に出ることで自身の記録も伸びていく。多くのファンは現役を続ける張泰山の姿を見たいはずだ。

30日、日本では毎年恒例の「プロ野球戦力外通告」が放送される。彼の場合は状況が違うがドキュメンタリーにできそうだ。台湾のレジェンド打者に未来はあるのか。野球人生を賭けた新たな挑戦が今、始まろうとしている。

出典元:
http://sports.ettoday.net/news/621641

アジア野球カテゴリの最新記事