台湾のファンが新年から熱く討論する。
2016年初日、日本では前田健太(広島)のドジャース入り決定というニュースが舞い込んできた。なんと最大で8年契約だという。いきなりこのような契約内容でよいのか心配な部分もあるが、幸先がよいスタートになった。
台湾でも新年を迎え、いきなり現地のファンがある話題で熱く討論を行っていた。LamigoモンキーズからFA宣言している林智勝が中信兄弟に行くのではないか、という内容だ。
映像:プレミア12のキューバ戦で決勝3ランを放つ林智勝
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=zYCj1lYnWp4)
林智勝といえば、昨シーズンにおける台湾初のトリプルスリーをはじめ、プレミア12で4本塁打を放つなど国内外に強烈な印象を与えたスター選手の1人。日韓米の球団から身分照会の問い合わせがあるなど現在でもその動向に注目が集まっている。
議論の発端となったのは台湾の2chのようなサイト「PTT」でのある投稿からだった。これがその内容だ。以下はやりとり。
「林智勝は中信兄弟に行くの?」
「うん。でもなんで君が知ってるの? これはまだニュースになっていないよ」
「入団が発表されるのも時間の問題さ」
※少し内容を変えて翻訳している。
これらのやりとりによってサイト内では以下のように林智勝についてのスレが数多く立った。
その一方で公式サイドはこれを否定した。中信兄弟の楊培宏氏は次のように話している。
「そのような事実はない。まずは球団内で会議をしてから林智勝獲得に動くか否かを決める」
実際、球団と林智勝は12月初旬に密会していたことが確認されている。海外からもオファーがあったが、最終的に台湾残留するのではないかという話も出ていたほどだ。この声明が出ても現地のネット民は事実確認やら、本当に入団した際の打順を考えてみたりするなど日本とすることはあまり変わらない。
まだ本人からの話はないため、どうなっていくのかはまだ不明だ。中信兄弟のファンの間では林智勝の入団を歓迎する声が挙がっておりすでにユニフォームを作っている人もいるほどだ。
海外から身分照会が来ていたとはいえ、韓国・サムソンライオンズではアーロム・バルディリスの獲得を発表した。以前から興味を持っていると報じられてきたものの、これで韓国行きの可能性はなくなった。日本も噂されている千葉ロッテがヤマイコ・ナバーロとの契約が目前に迫っているため、難しいだろう。そうなると残されたのは台湾とアメリカだ。現在、メジャー球団からのコンタクトはない。
近々、林智勝から何かしらの言葉があるはずだ。今月は自主トレで来日する話もある。台湾のファンが注目する話題の1つとなっている移籍についてはこれから本格的に動き出す。
ネット民の討論はこの3日間でさらに過熱しそうだ。新年初日から面白いニュースが飛び出した台湾であった。