【韓国プロ野球】賭博、薬物と問題山積みの球界。 イム・チャンヨンの運命は!?

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海外賭博が残した傷跡は大きい。

昨年の日本球界は山田哲人(ヤクルト)と柳田悠岐(ソフトバンク)のトリプルスリーをはじめ、秋山翔吾(西武)のシーズン216安打などで大いに盛り上がった。だがそんな華やかさの裏に悲しい出来事もあった。

そう、野球賭博問題だ。福田聡士、笠原将生、松本竜也(ともに巨人)が関与して失格となった。その後、笠原は草野球チームでプレーしていることが報じられた。謝罪したとはいえ、あくまでSNS上でのことで公式の場ではない。あまりにも球界に残した傷口は深い。

お隣の韓国では海外賭博があった。日本にも関係があるオ・スンファンやイム・チャンヨンらが関係し、2人は巨人の3人と同様に球団を追われる形となった。先日、略式起訴となり罰金が科せられた。まだ終わりではない。今度は韓国野球委員会(KBO)からの制裁が待っている。特にイム・チャンヨンに対してどのようにするのかその動向が注目されている。

映像:イム・チャンヨンの奪三振集
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=wMPq9qQY87s)

実のところKBO側はどのように処分をすればよいのか頭を悩ませている。困惑している理由は世論の圧力だという。その中には永久追放を望むものあれば、莫大な罰金を科すべきなど多々ある。今回はどのように罰するべきなのかわからないというのだ。過去の賭博問題の際には該当選手に対して罰金や数試合の出場停止、48時間のボランティア活動を課したことがある。

昨年はさらにハンファイーグルスの選手が薬物検査で陽性反応を示した。罰として30試合の出場停止処分のみで事が終わった。薬物に関しては今季から段階を分けて刑罰を重くしていくという。賭博と同様に球界を悩ませる問題となっている。

KBOのク・ボンヌン会長はファンに向けた新年のあいさつで次のように話している。

「今年はスポーツくじや賭博を根絶するために教育プログラムをつくる。プロだけではなく、アマ球界でも実施する予定だ。プレーの技術だけではなく、スポーツマンシップを育んでいきたい。ファンの皆さんには面白い野球を提供する」

目標達成のために開幕の4月1日までに決着させなければならないのは今回の賭博問題だ。イム・チャンヨンは12月31日に「この過ちについては一生、謝罪の意をもって生きていく」と言った。

本人はサムソンライオンズから放出されたが、まだ引退表明はしていないのだ。今回の件で敬遠している球団がほとんどで移籍は難しい状況だ。だが、過去に過ちを起こしても移籍できたケースが存在する。

それは95年までさかのぼる。当時、サムソンに所属していたオ・ボンオクという選手が飲酒運転事故を起こし、執行猶予処分になった。その後は退団したものの、サンパウル・レイダーズ(現在は消滅)に移籍した。翌年は9勝を挙げて復活したことがある。この事件後、各球団は犯罪を行った選手が移籍できないように任意脱退処分にした。この処分はファンから批判が殺到したそうだ。

KBOはどのような判断を下すのか。イム・チャンヨンは現役を続けるのか、それとも引退するのか。韓国球界の新年のスタートダッシュは厳しいものになりそうだ。

出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=241&aid=0002515055

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