【台湾プロ野球】林智勝の中信兄弟入団会見。球団は海外流出阻止に成功

NO IMAGE

2016年1月4日は台湾プロ野球にとって歴史的な日。

台湾・LamigoモンキーズからFA宣言していた林智勝の中信兄弟移籍が決まった。2日に速報が流れてからメディアとファンはこの話題一色だ。8割が今回の移籍話、残り2割が張泰山と陳金鋒の去就についてのものだ。4日は入団会見が行われた。

image

写真’中信兄弟のユニフォームを着て決意を語る林智勝

台湾のFA制度で移籍した第1号の選手となった。3年2600万元+出来高900万元で契約。これは過去最高の金額でまるで今回の移籍を盛大に祝うかのようだ。古巣のLamigoモンキーズのファンからも感謝の気持ちや祝福の言葉が数多く寄せられており、この選手の人気度がどれほど高いのかわかる。

元々、日韓米の3ヶ国の球団から身分照会があり海外移籍の可能性もあった。本人も台湾国内よりも海外を優先し代理人と調整を進めてきたが、どんでん返しの結果となった。1日にファンの間で国内残留決定の噂がでてからというもの、大騒ぎの状態だった。

記者会見の中で中信兄弟の楊培宏氏は林智勝の加入を喜びながら次のように話した。

「林智勝の加入によって強力打線を形成できる。海外球団からオファーがあったことは事実だが、彼は台湾に残ってくれた。親会社の中信は海外流出を避けたかったため、球団としては様々な選択肢を提示した。その結果、良い方向に進んでくれた」

この会見中、楊培宏氏がほとんど1人で話しており、肝心の本人からの言葉はあまりなかった。現在、確認されているのは古巣への感謝の気持ちのみだ。

その勢いで球団は林智勝の入団記念グッズを発売を発表した。Tシャツ、スマホカバーなどすでにデザインが決まっており公開済みだ。明らかに以前から入団が確約されていたように思える、昨年12月に密会していたという話があるが、その時には決まっていたのだろうか。

次にファンが注目するのは彼が付ける背番号だ。Lamigoでは31番を付けていた。新天地ではすでにほかの選手が使用しているというが、本人の希望によっては譲るという話がある。

水色から黄色にユニフォームを変えて今季に臨む林智勝。今回、設定された出来高は試合出場や打率、本塁打の数によって変わってくる。つまり昨年のトリプルスリーと同等の活躍が期待されているということだ。

本人にとってはプレッシャーになるだろうが、ファンにとっては新たな楽しみが増えたことになる。今回の入団でチームにどれほどの影響を与えることができるだろうか。打撃成績だけではなく、リーダーシップにも注目したい。

出典元
http://sports.ettoday.net/news/624595

アジア野球カテゴリの最新記事