ラスト1年に全力を。
台湾・LamigoモンキーズからFA宣言していた陳金鋒が今季シーズン終了後の引退を決意した。台湾人初のメジャーリーガーとなったレジェンド打者はそのまま残留し、最後の闘いに挑む。
写真:昨年2月のトークショーに登場した陳金鋒
陳金鋒は現在38歳。02年にドジャースでメジャーデビューを果たし、台湾人初の打者として球界の歴史に名を残した人物だ。安打は放ったものの、自慢の長打力を発揮することはできず06年に帰国した。
その後、3年1000万元でLa newベアーズ(現Lamigo)と契約を果たす。この金額は当時として史上最高のものだったという。台湾初年度でいきなり打点王に輝くなどメジャーで活躍できなかったうっぷんを晴らすかのような猛打だった。
日本でのその名を知られ始めたであろう出来事がある。07年の北京五輪アジア予選では台湾は日本と対戦した。当時、4番打者として出場していた陳金鋒はダルビッシュ有から一時は逆転となる2ランを放っている。自身もこの一発を通じてこの打者の存在を知る。
だが、栄光の日々は永久に続くことはない。台湾シリーズMVPをはじめ、首位打者や打点王、ベストナインなど輝かしい実績を残してきたが、10年を境に出場機会が少しずつ減少し始めた。ここ2年は主に代打か指名打者のみの出場に限られており本塁打もしばらく打っていない。10年間の通算成績は打率.304 本塁打119 打点445だ。
今季オフには心機一転として中信兄弟に移籍した林智勝と共にFA宣言。唯一、移籍先が決まらず現役続行か引退かの岐路に立っていた。6日夜にテレビ番組を通じて本人の口から自身の去就について発表した。
「今季限りで引退します」
涙ぐみ、言葉が詰まる。30秒間の沈黙後、正式に表明した。
まだ出来ると信じていたが、こればかりは本人の意思だ。ファンは止めることはできない。最後の勇姿を見せるときがきた。台湾の国民的打者・陳金鋒は死に物狂いでラストシーズンに臨む。
陽岱鋼(日本ハム)をはじめ、数多くの台湾人選手から尊敬されている偉大の打者だ。引退の際には背番号52を永久欠番にしてほしい。それが球団としての敬意だ。「永遠の52 陳金鋒」は後世にも残るに違いない。
出典元:
http://sports.ettoday.net/news/625935?from=fb_et_sports