【去就未定】72試合出場停止のイム・チャンヨン。 各球団から敬遠され勝負してもらえず

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未だ未来が見えないセーブ王。

14年11月にマカオで海外賭博をしたことで略式起訴されたイム・チャンヨン(元サムソン)の今後は未だに不明だ。韓国野球委員会(KBO)から今季の全試合の半分に相当する72試合の出場停止を言い渡された。前所属のサムソンライオンズには選手管理に対する制裁として1000万ウォンの罰金が科せられた。

問題の終息に向けて前進したが、制裁を受けた本人の去就が決まらなければ一段落とはいかないだろう。

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写真:韓国代表のクローザーとして投げるイム・チャンヨン

新年になってからはイム・チャンヨン側の動きは特にない。年末にファンに対してこの罪を一生背負って生きていくと謝罪をしたのが最後だ。サムソンを退団してからも選手としての岐路に立っているのは変わりはないが、今回のKBOの決定によって手を挙げる球団があれば入団できる。永久追放はされずに済んだのだ。

まだ現役引退を表明していないため、現在は自由契約の身だ。果たして、罪を犯した選手を獲る球団があるのだろうか。世間体もありそれは難しいことだろう。だが選手保有名簿から名前が漏れたとき、興味を示していると噂された球団がある。KIAタイガースとハンファイーグルスだ。両チームとも今や反応は薄い。むしろ、迷惑そうに関係者は次のように話している。

KIA側の主張

「今はそのことについて一切、答えることはできない。キム・ギテ監督が球団上層部に獲得の相談をしたという話が持ちあがっているが、実際は彼の名前さえ話題にならなかった。」

ハンファ側の主張

「獲得は考えていない。KBOの制裁を受けた選手を受け入れる意味はない。」

今回の件を抜きにして選手の能力だけで考えてみるとイム・チャンヨンはあと2年ほどはプレーできる。以前のような160キロは投げることはできないが、40歳になるとはいえ150キロ前半の直球を投げることは可能だ。スライダーやシンカーもまだまだ健在なのだ。

打高投低と言われる韓国球界であってもタイトルを獲得したことは揺らぐことはない。制裁により前半戦は出場できないが、勝負となる後半戦に必要とするところがでてきてもおかしくはない。

しかし、犯罪行為を行ったという事実や悪いイメージを払拭することはできない。手を挙げる球団があろうものなら多くのファンからバッシングを受けるのは目に見えている。実績は十分とはいえ、そこまで無理をしたくはないのだ。チームだけではなく、親会社自体の評判も悪くなる。

選手復帰への道は完全には失われていないとはいえ、状態はこれまでと同じだ。各球団のキャンプ開始はもうすぐであり、シーズン開幕の4月1日まで約3ヶ月だ。もし、どこかに入団しても出場できるのは後半からのため意味はない。

イム・チャンヨンは今後、どのような決断を下すのか。更生のチャンスを与えてほしいが、ここまできたら潔く引退したほうがよいのではないだろうか。自身としてはもう1度、投げている姿を見てみたいがそこまでして現役にこだわる姿はとても見ていられない。

1番心配しているのは自分を追いつめすぎて自殺しないかだ。韓国では家庭環境やいじめ、精神的な疲れから死に走る選手や芸能人がいる。罪を償うのはよいが、命だけは捨てないでほしい。

出典元:
http://m.sports.naver.com/general/news/read.nhn?oid=241&aid=0002517882

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