【所信表明】巻き返しを狙う統一ライオンズ。 郭泰源の覚悟は闘う男そのもの

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オリエンタルエクスプレス、台湾一に向けて発車。

台湾・統一ライオンズの春季キャンプが始まった。今季から郭泰源を監督に据えて望む新たなシーズンは球団全体が生まれ変わろうとしている。選手の若返りを目指して投打のベテランだった2人をコーチ転身、退団させた。台湾球界最多の118ホールドの記録を持つ高建三が投手コーチになったが、打者のほとんどの通算記録を持つ張泰山は現役にこだわって退団した。

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写真:統一ライオンズのバス

1日目はキャンプ開始記念の式典を開き、本拠地である台南をチーム関係者全員が歩き回った。昨年の後半には以前に日本でも大騒ぎになったデング問題でしばらく台南球場が使用できなかった。久々の帰還に現地のファンは大喜びだ。

2日目となった11日、9人のルーキー達はプールにいた。日本球団でも新人に対して競輪や果物狩りなど色々な課題を与える。楽しいものから苦しいものまでその種類は無限大だ。この取り組みも同じようなことだが、統一の選手達はなぜかドラゴンボールZに登場する孫悟空の格好をして飛び込み台の上に立っていた。

一体、何をやっていたのかといえば「誰が1番綺麗な姿勢で飛び込みができるか」を競っていたという。中にはシンクロナイズドスイミングのように周りと息を合わせようとする選手や泳げずに生命の危機を迎えた選手もいたようでハチャメチャの状態だった。

今のところ、練習内容についての報道は一切ない。このような式典やルーキーイベントについてのものだけだ。いつ練習しているのだろうか。

チームが謎に包まれていても郭泰源監督の所信表明は真剣そのものだ。初日に全員を集め、昨年最下位からの巻き返しを誓っていた。

「最下位になったことでもう失うものは何もない。ただ優勝を目指して上に行くだけだ。プロ野球は選手がプレーを通じて事業をする場所で生存競争が激しい社会。これに勝たなければこの先はない。ユニフォームを着た瞬間から周りがライバルだ。まずは自分自身と闘って勝ってほしい。」

昨年は野手陣が軒並み不調で本塁打や盗塁以外、ほとんどのチーム記録が最下位だった。一方で投手陣は防御率は多少改善されたものの、全体で3位と下から数えたほうが早い。むしろ投打共に強化しなければならない。

プレミア12では代表監督を務めたがベスト8に進出できず、批判も受けた。だが不思議な魅力があり、今回の監督就任が決まると周りは喜んでいる。ファン心理とは面白いものだ。

約11年ぶりにプロ球団の指揮を執る。今季はどのような闘いを見せてくれるのだろうか。将来的にはぜひ、選手やコーチとして所属した西武やソフトバンクと交流試合を開催してほしい。

覚悟を持って臨む今季は「統一オリエンタルエクスプレス・ライオンズ号」が優勝に向けて突っ走る。監督としての初優勝をファンは待っている。

出典元:
http://sports.ettoday.net/news/628227

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