【移籍決定】オ・スンファンがカージナルス入団。 石直球の回転数は打者の驚異になる

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世界一11回を誇る球団が認めたその力。

阪神を退団し、メジャー移籍を目指していたオ・スンファンがカージナルスと1年契約を結んだ。出来高などを合わせると500万ドル(約5億9000万円)になる。これまで務めてきたクローザーは既に160キロ投手がいるため、セットアップとして起用される見込みだ。

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写真:阪神時代のオ・スンファン

以前から問題になっていた海外賭博問題について他球団との契約交渉の中で障害になった部分もあった。それでもカージナルスはメジャーを保証するだけではなく、中継ぎ陣の一角を担い他投手の負担を減らす役割を期待している。

韓国野球委員会(KBO)から72試合出場停止の制裁を受けたが、これは本人が韓国球界に復帰した場合に適用されるものでメジャーでは関係ない。入団会見場では予想通り、この件が話題になった。球団側は全く気にしてない様子で次のように答えていた。

「賭博という言葉の通り、彼はカードゲームでお金を賭けただけのことだ。」

事務局や選手労働組合とも意見を交わした結果、問題なしという結論に至ったという。韓国の法律はたとえ海外にいたとしても有効だ。理解に苦しむが何だかんだで無事に移籍先が決まって本人はホッとしていることだろう。カージナルスは韓国時代から彼を注目していたとのことでwin-winのよい結果になった。

オ・スンファンが注目されていた理由は日韓両国での活躍はもちろんのこと、代名詞である石直球の回転数にあるという。

メジャーの統計専門家によると球の回転数が多いほど球威がある球だとして認識されている。現地の投手の平均回転数は2200回だという。たとえ145キロの球でも抑えられているのはそのためだ。ちなみにドジャース時代の斎藤隆(06年から12年)は2500回を記録したとされている。メジャー7年で84セーブを挙げることができた要因は150キロを超える直球もそうだが、平均値を上回る回転数にあるのだ。

オ・スンファンの話に戻ると彼は好調時に2900回を記録した。昨年までの投球を見ていると自慢の武器を痛打されていた場面も何度かあったが、結果的には2年で80セーブとその実力を見せつけた。防御率やその他の記録を見ると安定感がないと言われたりもするが、要は勝てばよい訳なのだから阪神ではよい働きをしたと思う。

色々とあったが夢を叶えてメジャー移籍したことを祝福したい。後は期待通りの活躍ができるかどうかだ。背番号を22から26に変えて新たなスタートを切ることになる。世界一を11回経験している強豪球団に入団したことでプレッシャーも大きいことだろう。回跨ぎ登板にも慣れていることもあってチームからすれば使い勝手がよさそうだ。

それにしてもメジャー球団はよく選手を観察しているなと思う。コアなファンでなければ普通、球の回転数には注目しない。大体は防御率やどれだけ打者を抑えたかという目に見える結果を気にする。さすがプロといったところだ。

メジャーでも石直球が通用するかどうか楽しみだ。よく始まってもいないのに通用しないと言うファンがいるが、すべては始まってから判断してほしい。また韓国人だからという理由だけで否定する卑怯な手もなしだ。

出典元:
http://m.sports.naver.com/wbaseball/news/read.nhn?oid=144&aid=0000411233

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