立ちはだかる言葉と監督の壁。
昨年、6位となり3年連続の最下位から脱出した韓国・ハンファイーグルス。そのチームを率いるのはキム・ソングン監督だ。千葉ロッテの臨時コーチとして不振に陥っていたイ・スンヨプ(現サムソン)を復活させた実績を持つ。現地のファンからは「野神(野球の神様)」と呼ばれ、監督のしての采配や経験を称賛する声も多い。
昨シーズンはチームが終盤までワイルドカード決定戦進出争いに加わったこともあり、常にメディアに話題を提供し続けてきた。今季こそ久々の上位進出が期待されている。
そこで早速、新助っ人を獲得した。その補強がファンやメディアから驚きの声が挙がっている。選手の名前はウィリン・ロザリオ。ドミニカ出身の捕手だ。
映像:サヨナラ本塁打を放つウィリン・ロザリオ
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=BMfguxAhxJE)
06年にロッキーズに入団し、11年にメジャーに昇格。12年には28本塁打を放ち、チームの歴代捕手最多本数を記録した。この年から3年連続で正捕手として攻守の要として活躍していた。
今回、130万ドルで契約。この移籍にはアメリカのメディア『NBCスポーツ』は驚きを隠すことができなかったという。昨年は3Aでの出場が主だったが、まだまだメジャーを目指すことができたはずである。他国に行ったとしても韓国ではなく、日本を予想していたようだ。
助っ人捕手はすぐに起用されるかどうか難しい。他の野手とは違い、サインを覚えたり、リードを研究したりとやるべきことが多いからだ。1番は言葉の壁だろう。運がよいことにチームには同郷の投手、エスミル・ロジャースがいる。仲間がいることは安心だとしてもほかの投手とは韓国語、または英語でコミュニケーションを図らなければならない。現在、チームは高知で1次キャンプを行っている。ロザリオは27日に合流する予定だ。
キム・ソングン監督は助っ人選手の起用に厳しい。昨年はナイジャー・モーガン(元横浜DeNA)を獲得したが、開幕してわずか1ヶ月少しで退団させた。意見の食い違いでで衝突していたのではないかと憶測が飛び交っていたが、監督は実力がないからだと断言していた。
またロジャースとも1度、衝突したことがある。8月に入団し4試合で3完投と活躍していたが、ある試合で判定を不服に思い審判と対立した。その様子を見た監督は試合後、2軍降格を命じた。メディアは負傷が原因だとしていたが、実際は自己管理能力の低さだったという。
獲得したロザリオに関しては今のところ問題があるという話はない。たとえ成績が良くてもチームワークを乱す外国人選手は許さない。実際に合流してみなければわからないが、自慢の長打力のほかに人間性も試される。
今後の活躍によっては来季、日本に来るかもしれない。話題性があるドミニカン捕手の動向は当ブログで注目していく。
出典元:
http://isplus.live.joins.com/news/article/article.asp?total_id=19461380&cloc=