最後の2日間の練習ですべてが決定。
2月13,14日のに千葉ロッテは台湾・Lamigoモンキーズと交流試合を行う。一昨年の11月以来、2回目となるこの試合は会場である石垣島も島全体をあげて歓迎ムードになっているようだ。先日、テレビで映った石垣市役所にはポスターが貼られているのを見た。昨年のうちに製作されていたものだったが、今江敏晃(楽天)や林智勝(中信兄弟)ら他球団に移籍した選手が含まれていたため、選手が変更になった。
このような細かいところを修正し「その時」向けて準備が進んでいる。
写真:交流試合で着用するユニフォームを披露するLamigoモンキーズの選手達
(出典:Lamigo Monkeys https://www.facebook.com/LamigoMonkeys/?fref=ts)
対戦するLamigoは既に出場する選手25人が発表されている。日本球界を経験した選手では王溢正(元横浜)や陽耀勳(元ソフトバンク)の2人が、プレミア12に出場した林泓育や王柏融など主力が数多く来日する予定だ。
チームは試合前日の12日にやってくる。現在、台湾では旧正月を迎えて休日に入っているところだが、石垣島に出向く選手達は3日間の休みを挟んで10日から練習を再開するのだ。この2日間で実践感覚を取り戻すことが目的とされている。
選手は決まったが、どのように起用されるのかはまだ明かされていない。先発候補として挙げられているのは林樺慶と王躍霖の2人だ。ここで彼らを簡単に紹介する。
林樺慶(右投・22歳)
3年目を迎える最速146キロ投手。直球中心で力で押すタイプだ。変化球の種類はスライダー・カーブ・ツーシーム・ナックルカーブと豊富だが、よく痛打される。昨年のアジアウインターリーグではNPB選抜を相手に6回3安打1失点と好投しており、今後の成長が楽しみな選手。19試合 0勝0敗 防御率4.55
王躍霖(右投・25歳)
5年間、カブスのマイナーに所属していた。当時は最速154キロの直球が自慢だったが、現在は147キロに落ち着いている。持ち球はツーシーム・スライダー・カーブなどだが、こちらも力押しの印象だ。イメージは宋家豪(楽天)のような重い直球を投げる。(※詳細はプレミア12 台湾vsキューバ)ちょうど昨年の今頃は阪神の入団テストを受けていた。10試合 0勝1敗 防御率5.52
チームを率いる洪一中監督によればあくまで候補であって完全に決めた訳ではないという。それでも林樺慶には大きな期待をしているようだ。昨秋に千葉ロッテとの合同キャンプに参加した際には体力が大幅につき、自信をつけた。そのおかげで春季練習でもよい調整ができているといる。
一体。誰が投げるのか。その答えはこの2日間の練習で出る。打線には3月の強化試合にも出場予定の選手が5人いる。台湾シリーズ2連覇と黄金時代を築きつつあるチームはこの2度目の交流試合でどのような闘いを見せてくれるのだろうか。とても楽しみである。
だが、当日の天気は雨予報だ。もし、中止になった場合は球団はどう対応するのか。来日を取りやめるのか、それとも試合の代わりに何かをするのか。とにかく晴れてくれることを願うのみだ。