【日台交流戦】千葉ロッテ投手陣の練習風景。投球メカニズムを学ぶ機会

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動きの1つ1つが勉強になる。

千葉ロッテとLamigoモンキーズによる交流戦、第1試合が終了した。結果は4対1でロッテが勝利。6回までわずか1安打に抑えられていたが、7回の先頭打者の出塁をきっかけに一挙に3得点。次の回にもう1点を加えて試合を決めた。最終回は今季、西武から移籍してきた田中靖洋が失点するも何とか抑えきった。

試合での様子は別記事でやるとして 、時系列に起きた出来事をレポートしていく。

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今回は人生初の沖縄県ということもあり、利便性を考えて球場まで徒歩約20分の場所に滞在している。到着するとすでに選手達の練習が始まっていた。投手陣が集まって軽くキャッチボールをする。

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香月良仁。昨年は40試合登板とチームの中継ぎを支えてくれた。今日の相手は昨日、婚姻届を提出した大嶺祐太。こうして近くでみると改めて投げるフォームはキレイだと驚く。よく投げるときは体重移動をしたり、肘を下げずに投げるなど多くのプロセスを踏むことになる。素人だとなかなか理解に苦しむところだが、投手を生で見るとそれがわかる。

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そして、相手の大嶺。昨日のことがあり、嬉しいのか投げる球が弾んでいるように感じた。マネしたくなる。地元でのキャンプだけあって居心地もよいことだろう。ぜひ、今年は2桁勝利を期待したい。

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 そしてキャッチボールを見ていて1番驚いたのは石川歩。ブルペンではないのに1球ずつ投げる変化球を指定して投げていたのだ。最大の武器であるシンカーは何とも捕りずらい。相手を忘れてしまったが、急にストンと落ちるのだ。捕りずらいということは打ちづらいという証。今季も先発陣を引っ張ってくれそうだ。

これが終わると投手陣はマウンドに集まり、ノックを受ける。バットマンはこの人「幕張の防波堤」こと、小林雅英コーチだ。

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今まで抑えとして投げている姿しか見たことがなかったため、とても新鮮な光景だった。彼は意地悪で最初はマウンドに集まっている投手陣に向かって打つものの、徐々に球を左右に打ち分けて走らせる。よい練習になるが、エラーした分、周りのファンから面白おかしくヤジが飛ぶ。

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 涌井秀章。昨年は15勝で最多勝に輝いた。果たして今年はどうか。なんとも軽快な動きだろう。捕ってから一塁送球までの流れがスムーズだ。投手は投げた瞬間から1人の野手として守ることになるが「フィールディングはこうやるんだ」と言っているようなお手本にすべきものだった。

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イ・デウン。今回は台湾との試合だけあって彼には失礼だが、あまり意識していなかった。よく小林コーチから声をかけられていた。特にこちらも問題なく、捕球していた。

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1番やらかしていたのは川満寛弥。4年目を迎えた左腕でここまで1軍登板はない。威勢ははよいのだが、小林コーチの意地悪により何度も左右に走らされていた。尚且つ、エラーするのだ。後ほど別記事でも書くが、彼にぞっこんのファンがおり彼が動いただけで大興奮していた。

普通、球場ではなかなか見ることが出来ない光景の数々。選手との距離が近いのはまさにキャンプならではだ。プレー1つ1つをじっくりと見ることができ、投球のメカニズムもわかってくる。

もし、投手をしていて、フォームに苦しんでいる場合にはぜひプロ投手陣の練習を間近で見てみることをおススメしたい。
 

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