2年ぶりの嬉しい1勝。
沖縄県金武町でキャンプを行っている韓国・KIAタイガース。18日に行われた楽天イーグルスとの練習試合は4対0で勝利を収めた。傍から見れば単なる1勝なのだが、チームにとっては価値のあるものとなった、
今回の勝利は実はこの時期の対外試合において2年ぶりとなる。これまで11連敗だった。昨年は9戦全敗という不名誉な記録を樹立して帰国していたことを考えれば首脳陣も選手らも嬉しいだろう。この試合に至るまで中日、ヤクルト、横浜DeNAとの3試合で2敗1分と「今年も連敗街道まっしぐらか・・・」と思われていたが無事に脱出したのだ。
この日、先発したキム・ユンドンは5年目の右腕。13年にはわずか1試合だが、1軍でデビューを果たした。その年のシーズン終了後、軍隊入りして専門チームの「サンム」でプレーを続けていた。昨年9月に除隊し、今季からやっと本格的にプロ生活を始める。今のところ、目立った実績はない。
映像:13年の2軍戦に登板したキム・ユンドン
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=WimLtW6ncCA)
楽天打線を3回3安打無失点と抑えた。元々、14日のヤクルト戦でも2回無失点と結果を残したことで晴れて先発に指名されていた。
嬉しい1勝を挙げたキム・キデ監督は次のように話している。
「今回の勝利でもう連敗することはないだろう。無死満塁のピンチをわずか1点で抑えたし、追加点が欲しかった後半で得点できた。まだ選手達は本調子ではないが、徐々に良くなってくるだろう」
次は19日にサムソンライオンズと対戦する。これまでの4試合はすべて日本のチームと試合をしていたが、ここで同国の球団とぶつかる。
昨季は7位で11年以降、ポストシーズン進出を逃しているKIAタイガース。過去、ソン・ドンヨルやイ・ジョンボム(ともに元中日)らを擁して一時代を築いていた。韓国シリーズ10回制覇という実績をもつが、近年はその陰をひそめている。
投手成績は全10球団中5位とまずまずだったが、打撃陣は不調が続き、チーム打率.251で最下位だった。日本と関係がある選手といえばイ・ボムホ(元ソフトバンク)だ。彼は主将として周りの選手を引っ張っている。昨年の成績は打率.270 本塁打28 打点79だった。シーズン中には守備時にホームの後ろで守るという謎の行動を見せていた。今季も打線のカギをにぎることになるだろう。
泥沼の連敗を脱出したチームはこれから上昇気流に乗ることができるだろうか。まずは19日のサムソン戦を見てみよう。
出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=144&aid=0000417781