2試合の運命はこの2人が握っている!?
3月5,6日に行われる侍ジャパンの強化試合。対戦する台湾代表は徐々に当日の出場選手が判明してきた。第1戦は横浜ベイスターズに在籍した王溢正(Lmaigo)、第2戦はCPBL歴代最多124勝を誇る潘威倫(統一)の先発が濃厚だ。
写真:侍ジャパンと台湾代表による強化試合のロゴ
(出典:CPBL 中華職棒 https://www.facebook.com/heartbaseball/?fref=ts)
2人ともキャンプオープン戦での登板を通じて調整を続けている。王溢正は23日の韓国・KIAタイガース2軍戦に先発し3回を投げて2安打無失点2奪三振と好投した。この投球で洪一中監督は第1戦の先発に決めたそうだ。
「彼の調整はうまくいっている。直球も変化球も精度が高い。後は本番までに投球回数を増やしていければいいだろう」
先日の千葉ロッテとの交流戦でも1回を投げていた。1ヶ月もせずにまた日本のマウンドに戻ってくる。
一方の潘威倫は入団から8年連続2桁勝利を挙げていたが、近年はケガの影響で思うような投球ができていなかった。昨年は7勝とここ5年で最多勝利数を記録し復活を予感させた。最近は投げている情報はないのだが、キャンプでの調子はよいと聞く。洪一中監督も第2戦の先発は他球団のコーチの意見を聞いてから決めると話していた。その結果、彼の名前が挙がったというのだ。
24日に行われたLamigoと統一のオープン戦では9対9の引き分けに終わった。しかし潘威倫は先発しなかった。それでも3月の試合では彼に先発を任せる可能性があると明かしている。統一は27日から韓国球団2軍との対抗試合に臨む。本番まで3試合が予定されており、その中で先発することだろう。
打線は林智勝(中信兄弟)をはじめ、実力者揃いではあるが投手陣は昨年、活躍した面々がいるとはいえ見劣りしてしまう部分がある。プレミア12のとき、郭泰源監督も起用法に頭を悩ませていたほどだ。2試合だけとはいえ、選手たちにとっては今季を左右するものになるに違いない。試合がつくれるかどうかはもちろんのこと、先発投手にかかっている。
第2戦は潘威倫が投げることを想定して侍ジャパンは準備開始だ。それにしても日本と台湾でこの試合の呼び方が違うのに違和感がある。日本は「強化試合」に対し、台湾では「対抗戦」と呼ばれている。上のロゴからわかるようにNPBとCPBLによる交流戦の位置づけのようだ。出場選手は名だたる者が多いが、試合に対しての意識は大きく違う。