【一歩前進】ハンファの入団テスト中のデュアンテ・ヒース。4回無失点と好投

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合格に向けて大きく前進。

韓国・ハンファイーグルスの入団テストを受けている元広島のデュアンテ・ヒースが最終試験となるKIAタイガース戦に登板した。先発として4回を投げ被安打2 奪三振3 無失点だった。

映像:ピンチを招き「ヒース劇場」が開幕した様子
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=keL7ll8kJHQ)

この日の最速は146キロ。22日に行われたLGツインズ戦でも同じ速さだった。前回は4連続奪三振と最高の立ち上がりだったものの、その後は打たれた。特に走者をおいての投球に不安を残していた。

リベンジとなった本日27日の試合では四球も出さず、制球も安定しており無難な投球を披露した。初回は味方の失策で走者を背負ったが、続く打者をスライダーで三振に仕留めて課題をクリアした。2回には奇襲バントを仕掛けられたが素早く一塁にカバーに向かう敏捷性も確認されたという。その後は三塁打を打たれてピンチを招くもまたしても打者を三振に抑えた。

前回は重い球質をアピールしていたが、変化球の制球が不安定だったことでキム・ソングン監督は「迫力がない」とがっかりしていた。そんな評価を吹き飛ばすかのように今回の成績はよかった。投球を総括すると全体的に球が低めに集められており、スライダーの曲がり具合が鋭く、直球やチェンジアップも有効に使えていた。

ただ、対戦した相手は新人や控え選手だったため、主力が出てきた際に同じような投球ができるかどうかはまた別の話だ。そんな不安要素もあるものの、合格に向けて大きく前進したことは間違いない。本来ならばこの試合で合否を決める予定だったが、好投によりテストが延長されるという。

毎年のように投手陣の苦戦で上位入りができていないチームにとって先発陣の固定が至上命題だ。長いイニングを投げることができず、負けるパターンが多い。それが原因で中継ぎにも負担がかかり、打たれるという悪循環に陥っている。ヒースは14年、7試合に先発し3勝、41回2/3を投げている。日本では彼の本当の力を発揮できなかっただろう。昨年は抑えや中継ぎをやっていたが、ハンファでは先発として必要とされている。

次はどのようなテストなのかは不明だが、このままでいくと数日後には正式にチームのユニフォームを着ることができるだろう。当ブログでは日本球界に在籍し、アジア球界で挑戦を続ける選手達を追っていく。

出典元:
https://www.youtube.com/watch?v=keL7ll8kJHQ

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