不惑の年でもまだまだ元気。
沖縄に来ている韓国・サムソンライオンズ。昨年はイム・チャンヨンをはじめとする3選手が海外賭博をしていたことで球団内は大きく揺れていたが、すでに気持ちは4月1日の開幕に向いている。
昨年はリーグ5連覇を達成したが、韓国シリーズでトゥサンベアーズに敗れた。その前にはイム・チャンヨンた3選手による海外賭博問題が発覚し、球団内は大きく揺れた。野手陣はクリーンナップを打っていた3番、ヤマイコ・ナバーロが日本球界に5番を打ったパク・ソクミンがFA移籍したことで弱体化した。4番のチェ・ヒョンウは残留しているものの、昨年までのチーム打率3割を記録した破壊力は失われるだろう。
そこでカギとなるのは日本でもおなじみのイ・スンヨプだ。
写真:2015年に行われたソフトバンクとの親善試合に登場したイ・スンヨプ
40代に突入し、本人も引退の時期を決めた。昨年の契約更新では2年36億ウォンの内容で再契約した。これが最後だという。今年は韓国プロ野球開始の82年以来、使用続けてきた球場が新しく生まれ変わった。名前は「テグサムソンライオンズパーク」になる。あと2年はここで光り輝く。
本番に向けて沖縄で試合に出ているイ・スンヨプは年齢を感じさせない打撃で調子をあげている。25,26日に行われたハンファイーグルス、ネクセンヒーローズとの練習試合では合計で3本塁打を放った。
いくら非公式試合で打ってもシーズンで結果を出さなければ意味はない。このことについて本人はすでにわかっている。見据えているのは開幕戦であり、あくまでも調整期間だと割り切っているのだ。
問題は今年の打順。打線の中心だった2人が抜けたことにより彼にかかる負担は大きくなるだろう。韓国に戻った後は主に6番を打っていたが、今季の流れによっては4番を任される可能性もある。56本塁打を放った03年まではバリバリの4番として活躍していた。現在は本人もこれまでの6番には居心地の良さを感じているという。
現地メディアもファンも沖縄での調子を見て技術的にも体力的にも衰えを感じさせず、安心しているという声がある。彼は今、ミートを心掛けた打撃を意識している。良くなりすぎても困るため、約1ヶ月間で最終調整に入る。
言葉からしても引退するにはもったいない気もする。昨年は韓国通算400号など記録づくめの年だっただけに今年はどのような活躍を見せてくれるのだろうか。今から楽しみだ。
出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=088&aid=0000433712