気持ちはだんだん本番モードに切り替え中。
明日、3月5日から行われる侍ジャパンの強化試合。第1戦はナゴヤドームだ。台湾代表の選手達は昨日、名古屋に到着した。
写真;台日交流戦(台湾側の呼称)のお知らせ
(出典;CPBL中華職棒 https://m.facebook.com/heartbaseball/ )
元々、3日の午前中に台湾を出発するとの情報があり、現地メディアはその時から密着している。なぜなら航空会社の「チャイナエアライン」が今回の試合に協力しており、選手だけではなく、記者やファンなどを乗せた専用機が用意されているからだ。機内ではCAがユニフォームを着て接客をしたり、台湾初のメジャーリーガーの陳金鋒がアナウンスに挑戦するなど同乗しているファンからすれば夢のような時間だったことだろう。
そうしているうちに決戦の地、名古屋に到着。歓迎された選手団は横断幕を掲げて侍ジャパンとの試合のPRをしていた。その中心にいたのは当ブログでは何度か紹介している台湾プロ野球会長の呉志揚氏だ。日本が国際試合を行うとなると必ずといっていいほど来日する。去年の欧州選抜との試合でも台湾が出場しないのにもかかわらず、観戦に訪れていた。
その後はナゴヤ球場で調整を行った。明日、先発する王溢正(Lamigo)はブルペンで51球を投げた。彼は石垣島でも投げていたが、1ヶ月も経たないうちにまた日本のマウンドを踏むことになる。この時は郭泰源投手コーチから重心移動の指導を受けたという。
写真;石垣島のマウンドで投球する王溢正
投げた本人は「とても調子がいい。この状態を維持して明日の試合に臨みたい」と意気揚々な様子。チームを率いる洪一中監督も日本球界と関係がある投手としてファンサービスをしてくれたのかもしれない。もし、そうなら非常にありがたいことだ。
ちなみに台湾代表の投手陣は9人いる。試合展開によっては全員を使いきる可能性もある。その場合は二刀流選手が登場する。その名前は余徳龍(義大)だ。現在は野手としてプレーしているが、過去に2試合登板したことがある。今回は一塁手として起用される見込みだが、いざとなったらマウンドに向かう予定だ。しかし、本人は「俺はいらないだろ!」と笑っているという。
一方の野手陣は打撃練習を行ったLamigoに所属する陳金鋒と林泓育はそれぞれ柵越えを披露し、こちらも調子のよさを印象づけた。洪監督は明日のスタメンに台湾のレジェンドの起用を明言した。
練習後は全員でパーティーをしたそうな。中には初めて名古屋を訪れた選手もいるだろう、何枚も写真を撮り、思い出をつくっていた。
この日、洪監督は今回の試合についてある思いを語った。
「今回の日本との試合は台湾が多くのことを学ぶチャンスだ。毎年のように対戦できたらと思う。将来的には韓国も含めてアジア3強で交流試合ができるようにしたい」
近年、キャンプにおいて日韓の球団が試合を行う機会が増えてきた。台湾でも2軍ではあるが韓国と対戦している。アジアシリーズのような大会に替わるものでもいい。彼の言うように何かできないものか。1番の問題は日程だが、各国のシーズンを考えるとやはり3月か11月になってしまう可能性が高い。
そのような将来像を描きながら台湾代表の名古屋初日は幕を閉じたのだった。
出典元
http://sports.ettoday.net/news/656813