四国でも続く、台湾旋風。
今年から徳島インディゴソックスに台湾球界のレジェンド、張泰山が入団した。現地ではタクシー運転手もその存在を知っているほど知名度が高く、盛り上がりを見せているようだ。実際のところ、日本メディアは何度も取材に訪れているというが、母国からはほぼ来ていないという。先日、友人の記者が本人に話を聞いたそうだ。それが初となる台湾からのインタビューだったらしい。
徳島のライバル球団の1つである愛媛マンダリンパイレーツも対抗して台湾人投手を獲得した。名前は陽建福という。
映像:07年のアジア選手権で日本を相手に投げる陽建福
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=8K9YDhdxEBs)
陽建福は現在、36歳。スリークォーターからシンカーやカーブ、チェンジアップを投げる。最速は152キロだが、これは04年の記録のため参考にはならない。大体、140キロ前半と考えたほうがよいだろう。
彼は03年に興農ブルズ(現義大ライノス)に入団。先発として初年度から7勝を挙げるなど将来のエースとして期待が高かった。10年は高津臣吾(ヤクルトコーチ)や正田樹(愛媛)とともに 投手陣を支えている。プロ13年間の通算成績は80勝83敗13ホールド4セーブ 防御率3.99だ。
愛媛にとって3人目となる台湾人選手の入団だ。過去、陽岱鋼(日本ハム)の弟である陽耀華が11年に、今年から西武の一員となった呉念庭が12年に所属したことがある。
四国アイランドリーグは昨年11月に台湾の社会人チームと交流戦を行った。そこでは台湾球界参入を目指している崇越ファルコンズらと対戦した。正田が凱旋登板を果たしたものの、2回を投げて3安打1失点という結果に終わった。
当時、チームを率いる弓岡敬二郎監督は「陽耀華が独立リーグに戻りたいと希望していることもあって陽建福を獲得したい」と言っていた。過去、所属した陽耀華が球団に気軽に戻ってこれるように下準備をするということだろうか。同じ台湾人がチームにいるとお互いに心強いことだろう。
これで陽建福と張泰山との対戦が実現する可能性が高くなった。台湾のファンからしても日本の独立リーグを見るきっかけとなるだろう。しかし現時点で台湾からの記者訪問は1度だけという寂しい現状だ。四国リーグはより売り込みをかけるべきだ。
出典元
http://sports.ettoday.net/news/661284