【あの人はいま】サムソンに入団したバルディリス。下位打線降格の危機を回避!?

NO IMAGE

ピンチをチャンスに変えた元日本球界の助っ人。

毎年のように各球団に新助っ人が入団する者がすれば、逆に去る者もいる。阪神に在籍したマット・マートンはメジャー復帰に向けて戦っている。その一方で横浜DeNAにいたアーロム・バルディリスはお隣の国、韓国にいるのだ。

 

映像:SKワイバーンズとの練習試合で本塁打を放つバルディリス
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=zsbhpW77yR4) 

新しい所属先はサムソンライオンズ。イ・スンヨプとチームメイトになった。昨年12月、ヤマイコ・ナバーロとの残留交渉を打ち切った1週間後に入団が発表された。 その直後は「サムソンの勝利のために全力を尽くす」と言っていた。

その後は沖縄キャンプに参加しながら調整を続けていた。球団からはポイントゲッターの役割が期待されている。 しかし、開幕の4月1日まで1ヶ月を切っている状態で窮地に立たされているという。現地では8日からオープン戦がはじまり、ここまで4試合を消化した。試合前まで彼は打率2割だった(10打数2安打)。

 チームを率いるリュ・ジュンイル監督は「もし、12日の試合で自慢の長打力を見せてくれなければ打順を3番から下げる。下位打線に据えることも考えなければならない」と厳しい表情を見せていた。

今年のサムソン昨年までクリーンナップを担っていたナバーロやパク・ソクミンが退団したことにより得点力不足が懸念されている。残ったイ・スンヨプや来季の日本球界移籍が噂されているチェ・ヒョンウらが代役となる。彼らだけでは駒が足りない。そこで期待されたのがバルディリスだ。

 今後の進退をかけて臨んだハンファイーグルスとの試合。3番、三塁手として先発出場。結果は3打数2安打1打点と結果を出した。打席の詳細は左安、三ゴロ、左安だ。試合後、彼は「最初の打席で打てたことで調子にのれた」と上機嫌だった。

チームは3対5で敗れ、連勝が4で止まった。リュ監督は「ちょっとひとやすみ」とあまり悲観していない。バルディリスの評価については何も言及していなかった。求めていた長打力は出なかったものの、下位打線降格はなさそうだ。なんとか首の皮がつながった。

 韓国球界は日本以上に外国人選手に対しては厳しい。不調に陥ったり、ケガをした時点でクビになる可能性が高い。対戦したハンファは昨年、ナイジャー・モーガンを獲得したものの、開幕して1ヶ月たらずで退団させた。歴史を振り返ると開幕前に戦力外通告をするところも存在した。

 今日の活躍で打率.308となった。オープン戦は残り11試合。どこまで結果が残せるかが勝負となる。まずは開幕まで生き残ってほしい。そろそろ本塁打を見てみたいものだ。日本のファンを韓国の球場に呼び込むためにはバルディリスの存在が重要になるだろう。今回の2安打で喜ぶのはまだ早い。

出典:
http://osen.mt.co.kr/article/G1110372222

アジア野球カテゴリの最新記事