【お祭り】東京野球ブックフェア開催。韓国プロ野球も初参加

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文系野球の祭典に海外組が上陸。

3月13日、東京・世田谷にある「世田谷ものづくり学校」にて東京野球ブックフェアが開催された。このイベントは11年から始まった野球関連本だけを集めたお祭りだ。毎年、東京ビッグサイトで「東京国際ブックフェア」が行われるが、その野球版と考えればよいだろう。

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開催場所は東急田園都市線の「三軒茶屋駅」から徒歩15分のところにあった。開場は午前11時。自身は10分前に到着した。その時点で行列ができており、その時を待ち焦がれるファンが多くいた。

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会場内はフロアごとに取り扱う商品が違う。1階は古本、2階は新作本だ。1階には歴代の週刊ベースボールをはじめ、近鉄バファローズなど過去のユニフォームを販売していた。中にはこの日のために大阪から出店していた強者もいたのだ。

 2階の販売エリアは土足厳禁となっていた。靴を脱ぎ、中に入ると人が密集して非常に動きにくい。まるで参勤交代のような光景が広がっていた。

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出店者はとても豪華だ。「巨人軍の巨人 馬場正平」の著者、広尾晃さんや「プロ野球12球団ファンクラブ全部に10年間入会してみた」の長谷川晶一さん、「4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ 涙の球団史」の村瀬秀信さんなど著名人が揃っていた。このイベントの魅力の1つはこうして作者とファンが直接、対面できるところにある。

当ブログはアジア野球専門。自身が参加したのには理由がある。韓国プロ野球の伝え手として現地情報を発信している室井昌也さんも参加していたのだ。聞くところによると初出店だったという。会場では韓国のユニフォームの試着や毎年、発行している選手名鑑の販売を行っていた。用意されていたユニフォームには過去に存在した独立球団、高陽ワンダーズに所属していた小林亮寛の名前もあった。

ちなみに店頭に並んでいたのか以下の商品だった。

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04年から発行を続けている韓国の選手名鑑に加え、昨年発売された台湾プロ野球本も網羅されていた。現地に行くと言葉の壁があり、選手名がわからないという事態に陥る。この問題を解決するのには絶対に必要になる。中身は球団や選手紹介はもちろん、地下鉄の案内図や簡単な言語教室コーナーもある。初めて両国の野球に触れるには最高の本と言える。

韓国のプロ野球カード。日本でも「プロ野球チップス」や「データカードダス」でも手に入れることができる。売られていたのは各チームの主力選手が集まった特別版らしい。ほかには6球団を渡り歩いた選手の自伝やイ・スンヨプ(サムソン)のホームランカードもあった。ブースに集まったファンはめずらしい品々に興味深々。何か1つでも購入すればおまけとして選手カードが1枚プレゼントされていた。専用の箱には200枚はあるのではないかと思うほどびっしりとしき詰められていた。

 この日をきっかけにして1人でも韓国球界に興味をもつファンが増えるとこちらも嬉しい。会場を見渡してみると意外にもサムソンなど現地球団の帽子を被っている人を見かけた。

自身はひとまわりしたところで帰宅したが、最後まで盛り上がりをみせたに違いない。球界は賭博問題で沈んでいる中、数多くのファンは世田谷を熱くしていた。本当に野球が好きな人はどんなことがあっても離れていくことはないだろう。 

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