WBCに向けて動き出す隣国。
昨年のプレミア12で優勝した韓国。先発陣が長いイニングを投げることができず、継投に頼っていたものの打撃陣がそれをカバーした。準決勝ではイ・デホ(マリナーズ3A)が決勝打、決勝ではパク・ビョンホ(ツインズ)が3点本塁打とクリーンナップが大仕事を成し遂げた。
指揮を執ったキム・インシク監督は普段、ベンチに座って何を考えているかわからない表情を見せているが、決してそうではない。コーチ陣と積極的に意思疎通をして投手の状態を把握したり、野手への指示も的確で好評を得ているという話を聞く。ファンからも支持されており「国民監督」と呼ばれている。
映像:プレミア12を振り返るキム・インシク監督
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=v88YV8VrYyU)
次なる国際大会は来年の第4回WBCだ。侍ジャパンのように代表専門組織がないため、またイチから監督を選ばなければならない。昨年はプレミア12の組み合わせが発表されてから指揮官が決まるまで約1ヶ月を擁した。結果だけをみれば遅れを取り戻して栄冠を勝ち取っている。
これまでの規定では韓国リーグの優勝監督が指揮を執ることになっていた。これに のっとると優勝すれば自動的にWBCで采配することになる。だが、今年から選任方法を変更して現役のみではなく、長年の経験者など幅広く募集する。KBO総裁が適任者と認めれば就任できる予定だ。現在、候補に挙がっている人物は3人。キム・インシク監督、ソン・ドンヨル、そして今季の韓国シリーズを制覇した現役監督だ。
06年、09年WBCやプレミア12でチームを率いたキム監督。国際大会の経験豊富であり、来年のWBCでも筆頭候補になっている。しかし本人69歳であり「若い世代に機会を与えたい」と乗り気ではないようだ。ソン・ドンヨルは中日にも所属したおなじみの投手だ。監督としてサムソンライオンズとKIAタイガースを率いた経験がある。サムソン時代は2度のリーグ優勝を成し遂げている。プレミア12では投手コーチとして弱点と言われていた先発陣をカバーし、細かな継投策で失点を最小限に抑えたことでファンからは賞賛された。最後の1人はシーズンオフにならなければわからない。
キム監督はプレミア12を総括したとき「日本のように専任監督をおくべきだ」と話していた。実際に現地では毎回のように誰を据えるのかと議論している。そのような時間があれば練習に充てられるはずだ。候補に挙がっている中ではソン・ソンヨルがよいのではないか。現職ならばリーグが終わるまで待たなければならないし、自チームを疎かにしてしまう可能性が高い。逆に経験者であり「元監督」であれば各球団の選手の様子を視察もできる。最終的には総裁が決めることに なるが、自身は彼を推したい。
今年も韓国は代表監督選びに苦労しそうだ。
出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=076&aid=0002049998