【レベルアップ】WBSCが世界ランキングを発表。アジア諸国の喜びの声

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ランキングに一喜一憂するアジア諸国。

昨夜、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)から最新の野球世界ランキングが発表された。我が日本はアメリカと僅差ではあるが、トップの座を死守した。台湾がU21ワールドカップ優勝で3位に、韓国はプレミア12やアジア選手権を制したおかげで一気に4位まで駆け上がった。アジア3強がトップ10入りしている今、こちらとしては嬉しい限りだ。

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写真:発表された野球世界ランキング上位12位
(出典:WBSC https://www.facebook.com/wbsc/?fref=ts)

発表直後、ランクインした各国の野球連盟のページではその内容を速報で伝えていた。当ブログはアジア野球専門のため、地域を絞って彼らの声をまとめてみた。

韓国

「プレミア12での優勝でランキングが一気に8位から4位に上がった。前回は13年WBCで1次ラウンドで敗退したことで下がってしまったが、取り返すことができた。次にポイントを獲得できる機会は10月にメキシコであるU23ワールドカップと7月に日本で開催されるU15ワールドカップだ」

台湾

「日本、アメリカに次いで第3位に入った。これは史上最高順位であり、キューバよりも上位になった。U12やU21での成績がよかったおかげでランキングが上がった。一方でプレミア12で破ったキューバは近年、国際大会で良い結果を残せていない」

香港

「私たち、香港はランキングを9位上げて24位になった。これも支えてくれたコーチや選手、すべてのスタッフのおかげだ。これからも上位を目指していく」

インド

「歴史的快挙だ。インドはWBSCが発表した野球世界ランキングにおいて59位にランクインした。昨年2月に行われた西アジア選手権での3位が原動力になった。野球にかかわるすべての皆さん、おめでとう」

 今のところ出ているコメントはこのくらいだ。さすがに順位が落ちたところは言いづらいだろう。注目したいのはインドと58位になったシンガポールだ。どちらも初となるランクインとなった。インドは去年の西アジア選手権の参加で約3年ぶりに国際舞台に姿を現した。今年は女子野球ワールドカップにも登場する。国内でも大会が盛んに行われており、レベルアップに努めている。

シンガポールはタイやマレーシアなど隣国と交流し、最近はよく国際試合に参加している。東南アジアだけになるがU10をはじめ、競技の底上げを狙っている。3月のはじめには東尾修と立浪和義が現地に渡り、指導していたという。

今回の発表でアジア諸国は15ヶ国以上、名を連ねた。今年からプロリーグが開幕予定の欧州組の勢いが止まらないが、決してこちらも負けてはいない。国際大会に参加して結果を残さなければポイントが獲得できない。中には政府の援助がなく、渡航費が賄えないために参加を断念する国もある。そのため、ランキングには名前がないところも数多い。まだまだ「野球新興国」は世界に眠っているのだ。

現在、メキシコとパナマで17年WBCの予選が行われている。シーズンが開幕する直前の裏で世界に目を向けてみると多くの国が本戦行きをかけて戦っている。国際的な野球の盛り上がりのためには大会参加も大事だが、メディアがその様子を報道することも重要になるのではないか。スキルアップを目指すアジア諸国は「ぜひ、日本で私たちの国の現状を紹介してほしい」と要望してくるところもある。自身はできる限り、力になりたいと思っている。

出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=003&aid=0007107431
http://sports.ettoday.net/news/665498

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