【悩みの種】打高投低の台湾球界。中信兄弟の監督が問題提起

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極端な傾向に悩む関係者。

本日29日、パ・リーグでは待望の本塁打が生まれた。打ったのは鈴木大地(千葉ロッテ)。しかも2打席連発だ。これには現地にいたファンも興奮しただろう。

海の向こうの台湾では打者達が打ちまくっている。開幕してからわずか4日で17本の本塁打が記録された。

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写真:台中インターコンチネンタル球場

オープン戦まで遡ってみると全20試合で生まれた本数は「24」と異常と言える数だ。打率に目を向けてみると5割は4人、4割は8人と日本ではあり得ない状態だ。

中信兄弟を率いている呉復連監督はこの事態を重く捉えており、投手の弱さに頭を悩ませている。

「近年、台湾人投手の水準が低くなっている。国際大会でも力を発揮できずにいる。日本を参考にできるといいのだが. . . 」

この問題は長期的に続いているものだ。台湾球界では今後を左右する大事な試合ではほとんど助っ人投手を起用することが多い。Lamigoモンキーズが約10年の間、開幕戦に台湾人投手を起用したのはわずかに2人しかいないのだ。

アジアシリーズでも同様だった。12年にLamigoが韓国・サムソンライオンズに勝利した際に投げていたのはマイク・ローリー(現義大ライノス)だった。台湾の国民性なのか韓国には全力で勝ちにいくと言われており、その気持ちが表れた試合だったと言える。

また、プレミア12の時にはチェン・ウェインなど海外組の不参加が決まったことで郭泰源監督は発表のギリギリまで選考に悩んでいた。

この現状を踏まえ、呉復連監督には台湾の野球スタイルを見直さなければならない危機感がある。彼はプロはもちろん、アマチュアでも力があり、刺激し合える投手の出現を望んでいるのだ。

「私一人では決められないが、関係者で協議しなければならない」

来年のWBCに向けて本気で「台湾人投手の育成」に取り組む時が来たのだ。たとえ世界ランキングでは3位でもそれは本当の実力ではない。

いよいよ、台湾球界の改革が始まろうとしている。

出典元:
http://sports.ettoday.net/news/671764

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