日本にはより門戸を広く。
昨日からインド野球について書いている。自身は連盟関係者で代表チームのコーチを務めるSirajさんに話を聞いた。日本で試合をする機会を望んでいる。
(写真 コーチを務めるSirajさん)
本人はインド野球のレベルについて明らかに平均的だと断言する。現地のスポーツといえばクリケットが有名ではあるものの年々、野球人口も負けないほど増えている。国内にある27の州がそれぞれ連盟を持っているのだからプレーヤーが数多くいてもおかしくはない。
元々、世界の人口第2位を誇る国。だが、人がいても環境が整わなければレベルアップは望めない。現状、野球専用グラウンドはなく、他のスポーツと共用だ。代表チームですら大学などの公共施設で練習をするという。
より高いレベルでのプレーを目指しているが、良品な道具やコーチが少ないことが少ないこともあってすぐに実現はできない。それでも連盟関係者は日々、努力を続けている。
より高いレベルでプレーすることが夢と語るSirajさん。国内大会はよく行われていても他国と対戦する機会はそうない。そこで日本に対して次のようなお願いをしている。
「私たちに日本での国内大会に参加するチャンスを与えてほしいです。コーチを務める私自身からしても選手達にはポテンシャルが備わっていると感じています。ぜひ、彼らの価値を関係者の皆さんの目で見て頂ければと思います。日本のチームもインドにお越しください。大会参加を歓迎します。」
12年のU15では日本に勝利、昨年2月の「西アジアカップ」では3位入賞と着々と力をつけてきている。インドに限らずプレーする環境さえ整えばどの国も急激にレベルアップすることが可能だ。既にパキスタン代表監督の色川冬馬氏やインドネシア代表の野中寿人氏などアマチュア出身者が現地で活躍している。
なぜ、NPBは何もしないのか。ただ発表しないだけで本当は色々と活動しているのかもしれないが、それならそれで包み隠さず情報公開するべきだ。
インドは日本の協力を待っている。NPBや球団がこの期待に応える日は来るのだろうか。