海外経験者に新たな道を。
昨日13日の試合で今季初先発を果たしたイ・デウン(千葉ロッテ)。3回1/3を投げて3失点と不完全燃焼に終わった。今回は残念だったが、昨年のような驚異の勝ち運を発揮してほしいところだ。
そんな彼は兵役に就くために今季限りでの退団が有力視されている。選手として1番脂が乗っている時間を取られてしまうのは痛い。だが、これが韓国人男性の宿命なのだ。
既に韓国ではイ・デウンの今後について議論が始まっている。
写真:プレミア12のベネズエラ戦で投げるイ・デウン
兵役は部門によって従事期間は違うものの、基本は2年から3年だ。以前は国際大会で結果を残せば免除になっていたが、今はそれがない。ただし、18年に恩恵が復活する噂もある。
野球選手は兵役を遂行しながらプレーできる方法がある。軍隊チーム「サンム」か警察チームに入ることだ。だが、誰でも簡単に入団できる訳ではなく、厳しいテストに合格しなければならない。もし落ちれば約2年はボールすら握ることができないのだ。
無事にテストを通過すれば韓国プロ野球の2軍戦に出場できる。これが唯一、個々の能力を落とすことなくプレーできる方法だ。
イ・デウンについては警察チームが受け入れ体制を整えているという。監督も「ぜひ歓迎したい」と言っている。しかし、ここである問題がある。
韓国プロ野球委員会(KBO)の規則では海外リーグを経験した選手が戻ってプレーする場合、前球団との契約が切れた日から2年間は試合に出場することができないと決められている。
これに則ると彼が現地でプロ復帰する場合は19年からになってしまう。
普通ならば入団すればプレーできるはずだが、これでは一般の兵役と同じだ。今の制度に対して日本でも存在を知られている人物の口が開いた。それはプレミア12で韓国代表を率いたキム・インシク監督だ。
「イ・デウンはプレミア12の優勝に貢献してくれた。我々は海外で活躍する選手を国際大会のときにだけ呼ぶのに、国内リーグではプレーできなくするのは理不尽だ。ぜひ、彼らへの制約をなくしてほしい」
今年はパク・ビョンホ(ツインズ)やキム・ヒョンス(オリオールズ)など有名選手がメジャー移籍したことで国内リーグのスターが不足している。今、話題がないのだ。
そんな状況を変えるためにもイ・デウンは必要だ。たとえ2軍でも彼が登板すれば注目試合になり、ファンも球場に足を運ぶ。
果たして、来年もプレーできるのだろうか。頭が固い上層部の考えを変えるためには関係者はもちろん、ファンの声も大きな力になる。
イ・デウンに野球選手としての道を与えてほしい。
出典元:
http://m.sports.naver.com/wbaseball/news/read.nhn?oid=468&aid=0000134030