【現地レポート】ベネズエラデーに変わった台湾デー。プロ野球を紹介するブースが欲しかった

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印象が強すぎてほぼ、忘れられていた台湾。

昨日24日、埼玉西武ライオンズは「台湾デー」と銘打ち観光PRや物販販売などを行った。昨年に引き続き2年連続となる。当ブログで球界情報を追いかけていることもあり、参戦してきた。

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改札を通ると目の前に現れたのは記念撮影スポットだった。去年もあったかは定かではないが、今年は3人の台湾人選手が在籍していることもあって彼らの出身地をPRしているようだった。これはこれでよいだろう。

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今回は新たな取り組みとしてスタンプラリーを開催。3つ集めて抽選500人にオリジナルタンブラーがプレゼントされることになっていた。外れると参加賞として「美肌パック」がもらえた。ちょうどこの写真は台湾観光局が現地をアピールするパンフレットなどを配布していた場所になる。試合前からスタンプ用紙を大量に配っていたこともあり何枚も手にとり、当選確率を上げようとするズルをする人もちらほら見かけた。

 球場入口近くのステージでは台湾の伝統芸能が披露された。これは2月に石垣島で千葉ロッテが行っていたものと同じものだ。自身は見なかったが、盛り上がっていたようだ。その中に統一ライオンズのユニフォームを着ているファンを見かけた。ほかを探してみたが台湾球団のものを着ている人は見かけなかったため、きっと彼女だけだろう。とても珍しい。

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球場といえば選手プロデュースのグルメも欠かせない。昨年は郭俊麟おススメのルーローファンとヤクルト緑茶が販売されており、今年も再販された。

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1日限定だけあって買い求めるファンが続出した。結果的にどちらも完売したようで店員も大忙しながらも喜んでいた様子だった。昨年、味を楽しんだ人も初めての人も台湾の味を楽しんでいた。しかし、今でもヤクルト緑茶が人気があるのかどうか疑問に残る。

 そうこうしているうちに試合が始まった。前日に郭俊麟が3イニング投げているため彼が登板することはなかった。その代わり、C.C.リーがマウンドに立った。

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小石が背負ったピンチを切り抜けて回またぎをしたものの、次の回でアクシデントに襲われた。腰を痛めたようで緊急降板したのだ。台湾メディアの報道を調べたところ大ケガに至らなかったようだが、心配である。彼が降板した後、メヒアがこの試合を1人で決める本塁打を放ったことで逆転勝利を収めた。チームは勝ったことは素直に嬉しいが、「台湾デー」から「ベネズエラデー」に変わった。

正直、台湾のイベントをするという目線で周辺を歩いたり、試合を見ていたがあまり内容が昨年と変わっていなかった。選手を中国語でアナウンスするとはいっても珍しいだけで大半の人はどんな発音なのかわからない。入場者プレゼントでクリアファイルが配布されていたが、一緒に選手名を中国語で発音する解説書がついていれば親切だったのではないか。球場内を歩いていてもほぼアナウンスについて興味を示している人はいなかった。まぁ、人それぞれだが。

今回はどちらかといえば日本人を台湾に誘致することが目的だっだ。台湾を紹介するのなら向こうのプロ野球を紹介するブースがあってもよかったのではないか。全球団は難しいとしても統一ライオンズは郭泰源が監督を務めていることもあり、提案すれば何かできたかもしれない。マスコットが来ていた噂もあるが、紹介はされていたのだろうか。

パ・リーグが現地にプロ野球を売り込んでいるため「台湾」を身近に感じる機会が増えたものの、あまりプロ野球については知らない場合が多い。3月には侍ジャパンが対戦しているが、あまり盛り上がらなかったようにも感じている。 観光もよいがぜひ、プロ野球についても相互理解ができるイベントがほしかった。

そんなことを言っているものの「台湾デー」自体の取り組みはよいことだ。来年以降も続けてほしい。

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