【あの人はいま】韓国にいるNPB出身助っ人たち。バルディリスはあまり元気なし

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新天地で苦しむ元NPB戦士。

当ブログでは日本球界を経験した助っ人選手のその後を追っている。特にお隣の韓国ではアーロム・バルディリス(元横浜DeNA)をはじめ、マイケル・ボウデン(元西武)やアレッサンドロ・マエストリ(元オリックス)といった面々がいる。
シーズン開幕から1ヶ月が経とうとしている今、調子が悪い選手に2軍行きを命じるなど見切り始めた球団もでてきた。今のところ挙げたこの3人は大丈夫だが、いつ彼らの番が来てもおかしくはない。

映像:満塁弾を放ったバルディリス
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=kGRcziMDHA0)

25日現在で彼らの成績は以下の通りだ。

バルディリス
17試合 打率.238 安打17 本塁打1  打点12

ボウデン
4試合 4勝0敗 防御率1.04 奪三振20 

マエストリ
4試合 1勝2敗 防御率7.41 奪三振14

西武時代のボウデンはあまりパッとしない選手だったが、韓国に来てからまるで人が変わったような活躍をしている。今のところ、勝数と防御率の2冠だ。あとの2人はチームが下位に沈んでいることも関係しているのか元気がない。しかし、バルディリスが記録している1本塁打は満塁弾、マエストリの1勝は3勝しかしていないチームの中で貴重なものとなっている。

投手はまだ長い目で見るとしても野手に対しては厳しい視線が注がれている。特にバルディリスには相当のものだ。なぜならヤマイコ・ナバーロ(千葉ロッテ)の後釜だからだ。球団としては「日本球界を経験した中南米出身の選手」をリストアップしたところ、彼の名前が挙がった。ナバーロを退団させたわずか1週間後に入団が決まったのだからかなりの期待をされている。

今は優良助っ人と呼べるような活躍はできていない。他球団で1番、調子がよいのはルイス・ヒメネス(09年に日本ハムにいたヒメネスと別人)は打率.343 本塁打9 打点18だ。彼のような数字が1軍生き残りへの目安となるだろう。

それでもバルディリスが1軍に帯同できるのは別な部分を評価されているからだ。まずはホームでの成績。ビジターでの打率はわずかに.200だが、本拠地での試合では.304とファンを楽しませてくれている。また、たとえ無安打でも四球で出塁しようとする。

1番は日本でも高く評価されていた「誠実さ」にある。これについて指揮を執るリュ・ジュンイル監督は次のように話している。

「彼はとてもまじめで積極的だ。助っ人でなかなかこのような選手はいない。全体練習が終わった後でも自ら居残り練習をしている」

既にチームメイトとは打ち解けており、ムードメーカーの役割を担っている。あとは結果を出すだけだ。ホームとビジターで成績に差があるのは単純に環境に慣れていないだけだ。まずは.200の打率を.250にあげてほしいところ。

メディア側からは成績を心配されているが、チーム内ではあまりそのようなことはないようだ。ただし、油断は禁物。韓国では2軍行きを命じられた時点でほぼクビだと思ったほうがよい。さすがに性格の良さだけではやってはいけない。

ナバーロの穴埋めが期待されるバルディリス。新天地でも輝くことができるか、注目だ。

出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=117&aid=0002755623
 

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