新たな可能性を広げるために動き出す。
日本プロ野球名球会がアジア諸国で野球教室を行っている。去る3月にはシンガポールで東尾修と立浪和義が行い、来たる6月にはインドネシアで山田久志と山崎裕之が現地にいくことになっている。メディアは報道することは一切ないが、華やかなリーグ戦の裏でOB達が地道な活動をしている。
お隣の韓国でも同様に野球を根付かせようと動いている人物がいる。それは韓国初の三冠王に輝いたイ・マンスだ。彼は14年からラオスで普及活動を始め、今年1月には国内初となる野球大会開催を成功させた。

写真:現役時代にはサムソンライオンズに所属していたイ・マンス
当ブログでも何度か彼の活動の様子を追っている。イ・マンスは韓国とラオスの架け橋として両国を行ったり来たりしている状態が続いている。現在は韓国野球委員会(KBO)の内部組織である育成委員会の副委員長を務めながら解説の仕事をしている。また、ラオスでは野球連盟の設立に向けて政府関係者と交渉を行っているという。その一環なのか野球支援のために新たな組織が誕生した。
その名は「社団法人ハルクファウンデーション」だ。この組織は野球と教育を柱に青少年に希望を与えるというビジョンのもと、韓国とラオスを中心に人材育成を行う。旗揚げしたのはやはりと言うべきイ・マンス本人だった。
元々はラオスに創設したチームの監督をしていたものの、長期滞在が難しい理由から他の人にその座を譲っていた。その後はあまり現地の情報が入手しずらい状況になった。いくら野球教室が成功したとはいえ、それっきりではこれまでの活動が水の泡になっていしまう。より野球を根付かせるためには継続的な支援が必要という考えから今回の組織をつくった経緯があるのだ。
設立構想は去年からあったという。彼のほかに6人の人物が参謀として関わっていたそうで掲げたビジョンの実現に向けて意欲が高まっている。イ・マンスは所信表明として次のように話している。
「1月の野球大会のときのそうだったが、今回の組織設立も多くの方の協力があったからこそ実現できたものだ。彼らのおかげで1年6ヶ月の間、持ち続けていた夢が形となった。’私たちでよいことをしてみようと思う」
まだ具体的にどのような活動をするのかは不明だ。また、新たな動きがあればその都度、お伝えしたい。当ブログでは競技普及や支援をする野球人も応援している。
出典元:
http://m.sportsq.co.kr/news/articleView.html?idxno=159840#_adtep