【次なる一手】韓国で第3の独立球団誕生へ

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次は国内強化へ。

最近になって韓国が次々と新たな事業計画を練っている。去る3月には中国棒球協会と業務提携を結び、先日にはキューバ人選手を国内リーグに迎え入れを狙っていることがわかった。次なる手は国内の環境整備だ。

 国内3球団目となる独立球団の設立のための準備をしている。これまでは高陽ワンダースと漣川ミラクルの2つがあり、プロ入りできなかった者や戦力外になった者が集まる受け皿の役割を担っている。

 
映像:高陽ワンダース解散を伝えるニュース
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=qt8l73hRKmM) 

これまでの独立球団の歴史を振り返ってみると始まりは12年の高陽からだった。当時の監督は現在、ハンファイーグルスを率いるキム・ソングンでコーチ陣も日本と関係がある人物が集まっていた。投手コーチにはサムソン・リー(元中日) をはじめ、総合コーチは河埜敬幸(元南海)、バッテリーコーチは山中潔(元広島)など数多くの日本人指導者を受け入れてきた。また、選手として小林亮寛(元千葉ロッテ)やマキシモ・ネルソン(元中日)も在籍していた。

基本は韓国プロ野球(KBO)2軍チームとの試合をこなしていく形でここは日本と同じだ。指導者も環境も比較的恵まれ、誕生から3年間で26人をプロに送り込んだが、逆にプロ側と球団運営方針で対立してしまい、14年を最後に解散した。その後は昨春に新たな球団、漣川ミラクルが誕生した。
漣川は高陽と同じく2軍のほかに大学生と も試合をしている。本拠地を調べてみると田舎のようで観客も少ない話も聞く。それでも市民の助けによって成り立っているようだ。

そして、今回誕生する第3の球団。まだチーム名や本拠地などは決まってはいない。あくまでも球団設立の基盤ができたという話だ。去る4月に野球を通じた人間形成を目的とした「ジャーニーマン育成士官学校」をつくり、独自の育成システムを開発していたそうだ。これまでの高陽や漣川の経営を参考にしてプロを目指す選手達に機会を与えようとしている。

設立にあたり外部から数多くの協力者を得た。その中には韓国でレジェンド打者の1人として数えられ、通算351本塁打を放ったヤン・ジュンヒョク(元サムソン)やサムソン・リーなどプロOB陣の名前もある。そのほか国内最高の評価を受けるリハビリトレーナーや病院の力を借りるという。これで独立球団にしておくのももったいない。

入団予定の選手達は基本、士官学校所属。彼らは出費を抑えながら合宿を行う。その一方でお偉いさん達は正式な球団誕生に向けて会議を重ねていく。将来的に日本の独立リーグと対戦できるようになれば野球界も面白くなる。

出典元:
http://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=472&aid=0000005983

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